25.04.07
「完璧」めざして?![ドイツ語・ドイツ関連書籍]
ドイツに来てからというもの、ドイツ語書籍を読むペースがガタンと落ちた。なんで?と思う人が
いるかもしれないけど、これは当然の事だと思っている。…だって、日常生活の中で読むものは
みんなドイツ語なんだもん(泣)
息抜きに読んだりする本が日本語だったり、仕事で使うのも日本語メインという例外を除いては、
朝起きて目を通す新聞から興味を持った雑誌、コンサートの予約の際に読む規約、果てはチラシに
至るまでなんでもかんでもドイツ語なのだ。当たり前だけど。
そこはやっぱり外国人で、いろいろ興味を持つものの、ネイティブのようなスピードでは読み切れる
訳もなく、次第に本へ手を伸ばす時間が減ってしまっている、という…要するにいちいち時間が
かかりすぎるのだ。
そこにまた背負い込んでしまったのがこの雑誌(数ヶ月前から定期購読をしている)。
「Deutsch perfekt」といって、ドイツ語を学ぶ外国人、ドイツ語教師向けに編集されている。
もちろん普通の雑誌や新聞を読んでいても充分勉強になるけれど、これが読んでみると結構
手間がかかっているなと思わせられる。
主な特長はざっと以下のような感じ。
・目次はドイツ語のレベルによって色分けされているので、自分の到達するべき学習内容・レベルを
念頭に置きながら読める。(同サイト内でレベルの判定テストもしてくれるので、読むべき記事の
目安がつかめる筈)
・辞書を使わずに読める紙面作り
重要だと思われる単語・表現には下線がひいてあり、ドイツ語の説明が欄外についている。中級
以上になると独独辞書を持たされるが、それが記事についているようなモン。
・政治・経済などの時事問題も積極的に取り扱い、俳優や文化人へのインタビューなども掲載
している。また”ドイツ人の意識調査”的な記事も多いので、いわゆるLandeskundeの勉強の助けに
なる(かも)。
・その月のテーマで紹介した重要な文法事項をまとめたカード&基礎単語表(7ヶ国語対応)が
ついてくる(綴じ込み)。
例えば「就職・転職」がテーマの場合、履歴書の書き方や面接での対応、どういう言い回しを使うと
良いのかといった内容を簡潔にまとめてある。他に略語一覧表(SMSの略語集も!)など、あると
便利そうなものが。
・オンライン教材との組み合わせによって学習効果を高められる&多彩なオプション。
毎号いくつかのインタビューやテキストの音声データが同サイトで聴ける。また、定期購読者向けの
サービスとして、オンライン上での文法テストやディクテーション用教材の公開などもある。
また、希望者は2ヶ月に一度オーディオ版の「Deutsch perfekt」を購読できる(有料)(ちなみにこれは
CDが送られてくるタイプと「Audible.de」(愛用してます!)で購入するタイプがある)。
オプションとして2ヶ月に一度、別冊(文法・語彙の練習問題集、意外と薄い)がついてくるコースも。
とまあこんな感じで書いていると、ものすごく学習効果があがりそうな雑誌だなと思えてくるのだが、
実際SpiegelとかFOCUSばっかり読んでいるのに比べると(いや、ワタシはSpiegelよりFOCUS&
VANTY FAIRですが)、紙面の構成といいボリュームといい確かに見劣りはするものの、やっぱり
「学習意識」の差は歴然だろうと思える。漫然と雑誌読んでるんじゃないぞっ!という感じがぷんぷん
してくるのだ、Deutsch perfektからは…(貶してるんじゃない、褒めてんだぞ)。
昔はこんなに至れりつくせりのドイツ語学習雑誌が出るなんて、考えもしなかった。NHKの「ドイツ語
講座」のテキストに載ってた広告、「生のドイツ語ニュースをお届け!」みたいな教材なんかメチャ
メチャ高かったじゃないか。
日本ではドイツ語学習人口が減少傾向にあるけれど、ぜひこれを活用する人が増えて欲しいと思う。
読む力もかなりつくだろうしね。
定期購読は日本からでも申し込みが可能(送料別途追加)だし、E-Paper(デジタル版)も発行されて
いるので、オンラインで購読するのも一つの手かも。両方ともテスト購読が可能なようなので、興味の
ある人は問い合わせてみては。
それにしてもこの出版社、同様の雑誌を英語、フランス語、イタリア語、スペイン語でも出している
んだよなあ。他にも読みたくなるじゃないか(で、またドイツ語書籍から遠ざかる…と)。
28.11.06
ドイツ語で振り返る06年[ドイツ語・ドイツ関連書籍]
毎年12月になると、その年の出来事を振りかえる雑誌や書籍を見かける。日本でも『イミダス』
のように、新語や流行を盛り込んだ用語集があるが、ドイツでもコンパクトサイズの辞典が毎年
登場する。いざというときあると便利かな~とは思うのだが、いかんせん重い。おまけに自分が
マメに用語を引くタイプではないことを知っているので、買ったことがない。
とりあえず毎年購入していたのが『Spiegel』の増刊号。日本に居る頃は、高くて毎週は買えない
「代わり」に集めているようなもので、そう頻繁に手に取ることはない。
構成自体もニュースや事件を時系列に「再編集」したような感じだし、最近はネットで検索すれば、
昔の記事なんかも見られたりするから、もう惰性で買っている感じ。
そんなときに手に取ったのは、ベン・ショットの本。
彼の作品は日本語版では『ベン・ショットの英国博覧記』というタイトルで翻訳されているのが
一点あって、ずっと興味を持っていた。
折りしも『トリビアの泉』のヒットで、小ネタや雑学系知識がもてはやされていた頃だったのだが、
今回目に留まったのは『Schotts Almanach 2007』。06年のあらゆる出来事やデータを、
テーマ別にうまくまとめてある。本家は英語版だけど、ドイツ語版は国内の実情に合わせた内容に
編集されているトピックもあり、結構手間がかかっている印象。
今年の主な出来事は当然まとめてあるが、大きな事件は背景の解説にもきちんとページを割いて
ある。W杯の決勝についても、一ページという限られたスペースに、両チームの布陣だけでなく
試合の経過・ボールの支配率やシュート・ファウル数、おまけにPKの様子まで簡潔にまとめてある。
熱心なサッカーファンなら、このページを見るだけで、決勝の様々なシーンが浮かぶんじゃないか。
他にも各種統計や各国のデータ(選挙権の年齢・死刑制度の有無・車の通行(右か左か)などが
一覧になっている!!)は眺めているだけでも面白いし、いざ探すとなると結構大変な項目もあって、
その着眼点に驚く。ジャンルも経済・芸術・文化・メディア・政治等々多岐に渡っていて、次から
次へとトリビア的なデータが飛び出してくる(たとえば日本では硬貨の支払いは額面の20倍まで
と決まっているが(昔の『臨時通貨法』)、ドイツでは額面の50倍までだったりとか)。別に知らない
からといってどうってことないんだけど、「へえ~」とか「ほお~」とか口にする瞬間が楽しいので
結構クセになる。
図表やイラストは最低限だし、カラーページもないのが少々寂しい気もするが、レイアウトにも
味があり、却って「博覧強記」的な内容に似合っているのかも。
本棚においておくのは勿体無い。初めから読むのも悪くはないが、時々パラパラとめくり、目に
留まったところを読むのがよろしい。
浴室・トイレにはこれ一冊あれば十分…そんな感じの本。今から2008年版が楽しみだ(?!)
こちらは英語(米語)版
03.08.05
15.06.05
フィルムブックというには贅沢すぎる[ドイツ語・ドイツ関連書籍]
先日紹介した映画『ゾフィー・ショル―最後の日々(仮)』の本を購入。
読むというよりはまだパラパラと眺める程度ですが、予想以上に良いのでメモを兼ねて宣伝。
『Sophie Scholl - Die letzten Tage』は、約480ページ。大きさも厚さも辞書くらいあって、
持ち運びには向いていません。電車で読もうとしたら手首が痛いし、そもそも重すぎる。
内容は結構充実していて、
・白バラが配布したビラの採録
・白バラの歴史
・白バラメンバーと、特に映画『ゾフィー・ショル』で登場した人々の伝記(審問官モーアや、
裁判官フライスラーなど)
・映画『ゾフィー・ショル最後の日々(仮)』の台本
・映画のシーンをカラー写真で収録
・映画制作陣によるプロダクションノートと、撮影にあたってのメモなど
・白バラメンバーに対して行われた、ゲシュタポによる尋問内容記録の採録
・白バラに関する書籍紹介
…単なるフィルムブックではなく、「白バラ抵抗運動」について興味がある人にも十分応えられる
内容になっているのではないかしら。
個人的には白バラのビラと、映画の台本が嬉しかった。
特に台本は、先日観た際に気になったセリフなどを確認するのに使える。あとゲシュタポによる尋問記録で、
それぞれの尋問の冒頭に、当時の書類形式そのままで再現してあるページに思わず目が釘付け。

わかりにくいかもしれませんね…汗。
こういうのを見ていると、白バラのメンバーがさらに実体をともなって感じられるような気がする。
少しずつでもいいから、しっかり読みすすめたい一冊。
とても充実した内容なので、日本語でもぜひ出してもらいたい所なのですが…厳しいかな。
…もったいない。



