09.05.07
ホステル+オスト=[ベルリン・ドイツの話題]
数年前に流行った「オスタルギー」という言葉は、「ノスタルジー」と「オスト(東)」を組み合わせた
造語だが、映画『グッバイ・レーニン!』前後に起こった現象にピタリとはまった。
当時の「オスタルギー」は、主に旧東ドイツ出身者たちが中心だった。彼らにとってリアルな生活
体験が、政治やそのほかの要因を基準に、ああだこうだと難癖を付けられることに抵抗があったの
だろうと思う。映画のヒットをきっかけに、「オスタルギー」は爆発的な力になって、TV番組まで登場
する有様に。やがてブームは去っていったけれど、昨年オープンした「DDR博物館」のように、
旧東ドイツ時代のモノや習慣を懐かしみ、面白がる人たちのおかげで、"DDR"は特にベルリンでは
観光に欠かせない要素となった。土産物屋にもDDRグッズが並ぶようになったし、旧東のメーカー
だけを扱う店もある。
そんなベルリンにまた一つ、オスタルギー施設が登場。その名も「DDRホステル・オステル」。
要するに「ホステル」と「オスト」を掛け合わせたネーミングの宿泊施設だ。部屋のカテゴリーは
3つあるけど、ホステルだけあって料金は安い。
Pionierlager
(ピオニーレ・キャンプ)と名付けられた6人部屋は、一泊一人あたり9ユーロから。
Plattenbauwohnung
(プレハブ・アパート)は、二人部屋で一人一泊22ユーロ~(エキストラベッド対応可)
STASI-Suite
(シュタージ・スイート)は一泊30ユーロ(盗聴装置が用意されているとかいないとか)
内装に使われている家具や照明はDDR時代を彷彿とさせる上、チェックイン時にはウェルカム・
カクテル(その名も「ホーネッカー・パンチ」)のサービスも。
また施設内の売店では、DDRグッズも販売しているそうな。アクセスもベルリン・オスト駅のすぐ
そばなので、「オスタルギー」の世界にどっぷり浸かれること間違いなし(?!)。
個人的にはSTASIよりPlattenbauが可愛いと思う。本当に『グッバイ・レーニン!』に出てきた部屋と
よく似ているし…話のタネに一度泊まってみたいもんです。
※部屋の写真は「オステル」HPよりお借りしました。
19.02.07
ベルリン・フィル125周年[ベルリン・ドイツの話題]
ずっと書こうと思って忘れていたのだが、今年はベルリン・フィル125周年。
以前は交響楽もよく聴いたけど、最近はバロックやルネサンスばかり聴くようになってしまったので、
ベルリンに居ながらも、彼らの演奏を聴きに行ったことは一度しかない(もっと行かないと勿体ない
よなあ)。
さて、以前から愛聴していたラジオ局があった。
ベルリン・ブランデンブルクを中心に放送している「Kulturradio」。クラシックが多く、結構いい曲を
やるもんだから、東京にいた頃、家で作業をする時はいつもストリーミングで聴いていた。
クラシック、特にバロックが好きだと日本では聴けるラジオが殆どなく、そういう意味でここは大変
ありがたい存在だった。
こちらに来てからも、台所で作業をする時には必ずつけている(日本で聴いていた時と時間帯が
違うので、ジャズや民族音楽もやる事を知ったのだが、それもまた良し)。こんなラジオ局がなぜ
日本にはないのかと、いつも思う。…当然儲からないからだろうけど。
ドイツにはGEZという、まあNHKみたいにテレビ・ラジオの聴取料をとる機関があって(賛否両論
だけど)、そこから地方局に制作費として分配されるそうだ。私はテレビを殆ど見ないので(ハリ
ウッド物ばかりでつまらん)、気分としてはKulturradioのためだけに払っているようなもの。まあ、
それくらい好きなラジオ局なのだ。
そのKulturradioで、現在ベルリン・フィル125周年の特番がシリーズで放送されている。
毎週日曜日の午後放送で、26回のうち7回分は残念ながら放送済みだが、当時の演奏に加え、
証言や舞台裏なども聴けるようなので、興味のある方はぜひどうぞ。
放送時間はこちらの15時台なので、日本でもリアルタイムでストリーミング(Live Streamをクリック)
が楽しめる筈。
ちなみに現在、時差は日本より-8時間。3月終わりからは-7時間。
01.12.06
きらきらのツリー[ベルリン・ドイツの話題]
今週からベルリンでもクリスマス市が開かれるようになって、街はすっかりクリスマスムード。
市内のあちこちで屋台やスケートリンクなどが出ている様子。
陽が沈むのも早くなって(4時半には暗くなる)その分屋台の灯りや、その周りでグリューワイン
片手に談笑している人々の姿に暖かいものを感じたり。
用事があって久々に中央駅に行ったら、ライトアップがされていました。
ちなみに反対側の玄関はこんな感じ。
一枚目の写真にも写っていますが、構内には大きなツリーがお目見えしていました。
ツリーの飾り、実は全てスワロフスキー!!(駅構内にショップが入っているから…?!)。
キラキラとまばゆいばかりのツリーに、行きかう人も足を止めて眺めています…ソーセージを
食べながらじっと見入っている人も(笑)
総額いくらぐらいするんだろう…なんて下世話なことも考えたりして。
明日から10日間ほど日本へ戻ります。出発前に一度はクリスマス市に行っておきたかったのに、
準備や仕事やらでそれも叶わず…戻ってきたら行き倒してやるっ(?!)
08.11.06
行きはヨイヨイ帰りは…[ベルリン・ドイツの話題]
11月6日からEU圏内において、飛行機の機内手荷物持ち込み制限がはじまった。
べルリンのシェーネフェルト空港に設けられたバカでかいゴミ箱に、ハンドクリームやら化粧水の
ビンを捨てている様子が新聞で報じられていて、最初は「ふ~ん、とうとうEUでもややこしそうなこと
始めたなあ」なんて思いながら記事を読んでいたが、よく考えたら間もなく里帰りを予定している
自分なんかまさに該当者じゃないか!
今回新たに規制が定められたのは、EU圏内から出発or乗り継ぎをするすべての機体が対象。
詳しくはルフトハンザのページにも書いてあるけれど(日本語です)、要するに、ベビーフードや
薬以外の液体・クリーム・ジェル状の化粧品・衛生用品を手荷物として持込む場合、
1) それぞれの液体は100mlまで。最大容量が表示されているボトルに入れる。
2) ボトルはジップロックなどの開閉可能な透明の袋に入れ(最大容量1L)、手荷物検査の際、
手荷物とは分けて見せること。
3) 持ち込みは一人一袋まで。
歯磨き粉はともかく、マスカラも対象とは…あ~、面倒くさい(ま、100ml入りのマスカラなんて
ないけどな)。英国の航空機テロ未遂を受けて、大量の液状爆発物を持ち込ませないようにとの
苦肉の策。これは仕方がないかも…と思っていたのだがちょっと待て。問題はこっちだ。
『EU加盟国内の空港またはEU加盟国の航空会社の機内(ルフトハンザ便など)で購入された
免税品は、しっかりと封じられた袋に入れた状態で、同日発行のレシートをご提示いただければ
機内にお持ち込みいただけます。この場合、必ずご購入先にて封じられた状態のままでお持ち
ください。(ただし、他の航空会社との共同運航便は除きます。)』
(ルフトハンザ・ドイツ航空HPより)
まあ要するにドイツから日本へ向かうときには別に何を買おうが、途中で開封しなければ問題は
ないのだが、これが逆になると、つまり日本からEU圏内にやってきて、乗り継ぎ便を利用すると
どうなるかというと…
『(略)…EU内空港でのセキュリティ検査において液体、ジェル類及びスプレー類(免税品含む)
の機内への持ち込みができなくなります。関西空港を出発し、EU内空港で乗り換えて目的地に
向かうお客様も対象となります…(以下略)』
『関西空港で購入される免税品も対象になりますので、購入の際はご確認ください』
(関西国際空港HPより「お知らせ」参照)
…ちゅーことはつまりアレだ。日本からドイツへ戻る時に日本酒とか買えねーじゃねーか。ベルリン
でお留守番してくれる相方への土産はナシか…(笑)
あと日本国内向けに出てるような化粧品も買えない。うう。里帰りの目的の6分の1くらい奪われた
気がする。
ま、そんな訳で今後EU圏内に旅行に来る人は、日本の空港の免税で買い過ぎない様気をつけて。
※機内持ち込み荷物に関する規定は今後変更する可能性もあるので、出発前にそれぞれの空港や
航空会社のホームページで確認することをお勧めします、念のため。
20.07.06
オスタルギー博物館[ベルリン・ドイツの話題]
先週末の15日、シュプレー河沿いに新たな観光スポットがオープンした。その名もDDR-Museum
(公式サイトはこちら。英語の案内もアリ)。
文字通り、旧東ドイツがテーマで、主に生活文化にスポットを当てたものだ。
ここ数日暑い日が続いているが(ちなみに今日のベルリンは37度もあるらしい)、陽のかたむく頃に
頑張って行ってみた。
看板発見。ベルリン大聖堂から、丁度河をはさんで裏手にひろがるプロムナードにあります。
隣がアジアンレストランで、テラスを出していたものだから、そちらに気を取られ、入り口を通り
過ぎてしまった。
博物館というわりには、あまりにも目立たないたたずまいで多少驚く…なんだかそのレストランに
「間借りしてます」というような風情の入り口だったんだもの。
旧東ドイツといえば「トラバント」。入ってすぐのところに展示されていました。
今やベルリン名物となった歩行者用信号「アンぺルマン」をバックに。
館内もやはり小さめ。一応展示のパネルがPlattenbauと呼ばれる、旧東ドイツ時代の集合住宅を
模したデザインになっている。…そういう風に見えますかね?!
展示パネルは収納式になっていて、取っ手や引き出しを引くたびに、中からいろんなものが顔を
出す。解説もついていて、展示品に触れることも出来る…こんな仕掛けが楽しくて、あちこち引き
出してみる。
一角に設けられたシュタージ(秘密警察)の盗聴セット。ヘッドフォンを当てると、実際に音声が
聞こえてくる。で、何が聞こえるかというと、別コーナーに設けられた居間(別窓)の声。
テレビの音声(ホーネッカーの演説)に混じって、ドアを開け閉めする音や、ボソボソとした話し声が
聞こえてくる。人に聞かれているなんてこれっぽっちも思わない、リラックスした様子が伝わってくる
…なるほど、こういう感じだったのか。
当時のカタログから。
また、旧共産圏ではけっこう盛んだったと言うFKK(日本で言うヌーディスト)文化についても紹介して
あったのには笑ってしまった。…だって、ジオラマまで作ってるんだもん(興味のある人はこちら)
全体の印象としては「オスタルギー(注)」博物館。シュタージやドーピングなど、旧共産圏の「負」の
側面については、一現象として紹介・説明しているが、あくまでもおどろおどろしくない程度。
生活文化という点からも、政治からは極力距離を置き、娯楽番組や音楽の視聴が可能だったり、
物品でたどる展示が多い分、わかりやすいという印象を受ける。観光客や「懐かしみたい」人には
テーマパークのノリで楽しめるかも。
ただ、『グッバイ、レーニン!』でも出てきた、ジークムント・イェーン(東西両ドイツではじめての
ドイツ人宇宙飛行士)の紹介がなかったのはなぜだろう。…残念。
それから博物館自体が発行するカタログやパンフが見当たらなかったのも残念な点。今後の展開に
期待したいものです。
W杯開催期間に間に合っていたら、もっと多くの人が来ただろうに、勿体ない。でもオープン間も
ないうちに大量の観光客が来たら、きっと運営上で混乱してたかも…。
ちなみに入場料は5ユーロ。他の施設に比べたら、まあ、割安かな。ベルリン観光の際には、話の
タネにぜひどうぞ☆
(注):オスタルギー(Ostalgie)はドイツ語で「東」をあらわす「Ost(オスト)」とノスタルギー(英語で
言うノスタルジー)をあわせた造語。2003年に公開された映画『グッバイ、レーニン!』がきっかけで
旧東ドイツ時代の生活や商品を懐かしむ動きが活発になり、その現象につけられた名前。
17.07.06
パラパラの伝道師[ベルリン・ドイツの話題]
何気なくテレビのリモコン片手にザッピングをしていたら、「喜」という漢字が目に飛び込んできた。
画面一杯に漢字が映し出されるなんて普通にあることではないので、まぶたをこすって良く見ると、
アジア系の女の子が4人並んで踊っている。なんかのPVらしい。
ようやく耳が音楽を捉えるようになって、聞き取れたのは日本語。しかもこれは日本語ネイティブの
響き。バックに時折琴の音色を散らしている。
何?これは日本人?確かに日本人っぽい顔立ちで、パラパラッぽい振り付け。…ただ、メイクが
ヨーロッパを意識していて、画面の中で踊る4人の目の周りが隈取よろしく塗りたくられているのに
妙な違和感。よくこっちで育ったアジア系の子がやってるメイクだけど(長年培われた美的感覚に
よるものと思われる)、どうやっても「変」。ヨーロッパ人に比べてシンプルな顔なんだから。
鮨が流行っている。ここ10年で「え?生魚食うの?!」という反応もほぼ消えた。
漫画やアニメも結構受けている。ドイツのウィキペディアでも「萌え」はしっかり説明されている。
なんたって若者の間で一番人気のバンドは「Tokio Hotel」だし(でも音楽は一切関係なし)。
「…そこらへんの日本人でもつれてきて、ドイツで流行らせようっていう魂胆?」
そもそも彼女達のターゲットはどの層なんだ?なんて思いながら見ていたら、PVも終了。
グループ名はShanadooというらしい。
後日彼女達の公式サイトを発見。これによるとどうやら日本で「vivace」というグループ名で
活動していた子達を、ドイツでデビューさせたらしい(素人じゃなかったのね、失礼)。
公式サイトを見比べても、全然見分けがつかない…それにしてもメイクでここまで老けるとは。
で、バイオグラフィーの項を見ると、どうやらドイツを皮切りに、今後欧州各国への展開も視野に
入れている様子(ホンマかいな)。
「"パラパラ"とは日本のティーンエージャーに人気のダンス」「ヨーロッパでも子供の"メガ・トレンド"
になるでしょう」…ってなことを書いてあるところをみると、ターゲットはドイツの少年少女で、マンガ、
アニメに次いでパラパラを流行らせたいって事か。
…それにしても、どこかでホッとしている。ティーンエイジャー向けでよかった、と。あれでターゲット
がコドモじゃなかったら卒倒する所だったわ(日本の女の子は小さくて可愛いけど、やっぱりフェロ
モンがない。こっちのセクシー路線のねえちゃんたちが「ケモノ」な分、小動物っぽい印象がするし、
そんな子たちがセクシーポーズをとったりするのはただ痛々しいだけだから)。
ある意味「特殊な使命(パラパラの伝道)」を背負ってドイツまで乗り込んだのだから、それはそれで
頑張って欲しいと思ったり、思わなかったり。
ここのところ更新が滞っていました(特に理由はありませんが、連日の暑さで多少弱っているのは
確かかも。別にW杯で燃え尽きたわけではありません)。
書きかけのエントリもいくつかあったのですが、時期を逸してしまったもの多数…後日ひっそりと
upされているかもしれません。
30.06.06
いざ、ベルリン![ベルリン・ドイツの話題]
準々決勝の8チームが出揃って、W杯の試合は2日間お休み。その間のベルリンは一瞬「日常」に
かえったかに見えた…が、それは気のせいだったことがじきに明らかになった。
午前中、ひざの手術を終えたばかりの友人の所へ、サッカー雑誌や新聞を持って見舞いに行く。
普段は乗らない路線のUバーン(地下鉄)に乗ってびっくり。車窓のすべてにサッカーボール模様…
まるでトイレットペーパーと同じノリじゃねーか…やっぱりW杯のあとには剥がすのかな?
試合開始(17時)までまだ8時間もあるというのに、駅にはドイツのユニフォームや旗を身に付けた
人がちらほらと目につく(皆どんな格好をしているか、興味のある人はこちらのニュースでどうぞ。
ちなみに音声はドイツ語ですが、アルゼンチンのサポーターが「唯一の心配は、ドイツ側による
審判の買収」なんて言ってやがる…笑。よく言うよ)。
「サッカー熱も冷めたか~」なんて思っていたら、見事に息を吹き返していましたが、当然か。
なんたって今日は最大のヤマ場、ドイツ対アルゼンチン戦がベルリンで行われるんですもの!
デカイ荷物を抱えた人や、ガイドブック片手のドイツ人とかもいるから、志ある人は(?!)皆ベルリンに
集結していると思われる。
先日のライプツィヒに続いて。開催都市の証です。
ベルリン最大のファン・フェスト(パブリック・ビューイング会場)は、6月17日通りのうち、ブランデン
ブルグ門から戦勝記念塔(ジーゲスゾイレ)を結ぶ約2.5キロの部分。
そちらの方へ向かうと思われる人の波が、多すぎず、でも決して途切れることなくといった感じで
続いている。もちろんオリンピックスタジアムへ向かう人もいるんだろうけれど。
街中で見かけた、今日一番のおしゃれさんたち(笑)もちろん皆の注目を集めていました。
ドイツでは最近国旗が売れに売れているというが、中でも車に取り付けるタイプのものは売り切れ
続出で、なかなか手に入らないとか。
街中を疾走する車には、誇らしげに翻るドイツ国旗…なんだか笑っちゃう。ドイツ人たちがこんなに
旗を持ち出して、振りまくるのはきっとドイツ統一(&同年のW杯)以来の事だろうな…。
気がつけば、清掃車にも旗が取り付けられていた。
ベンツの両サイドに旗がついてる~♪と思って近づいたら、思いがけない所にも!
…意外と可愛いと思うのは私だけ?
この前のスウェーデン戦のようには行かないかも知れないけれど、せっかくの自国開催なんだし、
「ベルンの奇蹟」ならぬ「ベルリンの奇跡」(あちこちで言われている)、見てみたい気もするんだが…
(怖いもの見たさに近い感覚)。
[余談]ちなみに準々決勝から、各チームの主将は試合開始前に「人種差別反対」の意思表明をする事が
義務付けられるように。先日のフランス対スペインでも人種差別的行為があったと聞いているし、
問題続出の今大会、なんとか平和に終わらせたいFIFAの必死な感じが伝わってくる。
::追記::
先程(19時40分頃)、ドイツが延長・PK戦の末、アルゼンチンに勝利。
カーンとのポジション争いに勝利を収めたレーマンがよく止めて、テレビでも大絶賛。「(監督の)
クリンスマンの決断は正しかった!!」なんて、ドイツ中を騒がせた正GK問題も早くも『よき思い出』?
観客席ではしゃぐメルケル首相の姿も何度も大写しになり、もう何がなんだか…おまけにインタ
ビューにも答えちゃってるし(笑)
PK戦のシュート一本一本が放たれるたびに、そしてシュートが決まるたびに、どこからともなく
(というより、ご近所さん+ファン・フェスト会場からなんだけど)、叫び声が地鳴りのように響いて
来る(これは冗談でもなんでもなくって…ホントに響いてくるんです)。75万人(公式発表による)の
雄たけびはこんなにすごいのかと、ただただ驚き。
早速クラクションを鳴らして走る車も現れた事だし、今夜はベルリン中(いや、ドイツ中か)の興奮と
騒音で眠れそうにないかも…(泣)
確かにこのはしゃぎっぷりを見ていると、サッカー嫌いにとって、W杯の自国開催は拷問に等しい。
26.06.06
ファンマイルで一服[ベルリン・ドイツの話題]
統一ドイツのシンボル、ブランデンブルグ門から戦勝記念塔(ジーゲスゾイレ)へと通じる大きな通り
「6月17日通り」はW杯の期間中、ファンマイルと呼ばれるパブリックビューイングの一大会場へと
姿を変えていました。
試合の中継以外にも、コンサートやその他催しが開かれるとの事で、ちょっと散歩がてら覗いて
みました。
通りにはビールやスナックの屋台の他に、応援グッズのお店も。売れ筋は当然ドイツ色。
通りに沿って砂の彫刻が展示されていた。これはアメリカのマウント・ラッシュモアのパロディー。
左からクリンスマン、フェラー、フォークツ、ベッケンバウアー(歴代ドイツ代表監督)
こちらはレーマン対カーン。レギュラーポジション争いの様子を相撲の取組に喩えて。
カーンは威嚇すれど、すでにレーマンにまわしを取られている…。
好天が続くので、ニセビーチがベルリンのあちこちに登場。
砂&デッキチェアでリゾート気分?!
この日の試合は夜からなので、まだ時間があったとはいえ、意外なほど空いていたのでちょっと
びっくり。平日というのもあるかも知らんが、もう少し人がいても…と思ったところで気が付く。
そうか、もう予選リーグは終わったんだ。
「毎日どこへ行ってもお祭り!!」のような時期はすでに過ぎ、あとは死闘ともいえるような戦いが残る
だけなんだ…。
スーパーやお土産屋さんでも、先週の半ば頃から値下げが始まっていたし。
W杯も折り返し地点を過ぎ、いよいよ終わりの始まりなんだな…とちょっとしみじみ。
24.06.06
黒・赤・金に囲まれて[ベルリン・ドイツの話題,旅行・見物記]
ドイツ対スウェーデン戦が行われた日、ライプツィヒまで足を伸ばしてみました。
中央駅を出ると、さっそくライプツィヒの旗を発見。これはW杯期間中、試合が開催される都市に
だけ飾られています(ちなみにケルンは赤、ミュンヘンは青、ベルリンは黄緑でした)。
この日は丁度ライプツィヒでメキシコ対アルゼンチンがあったので、街はドイツ・メキシコ・アルゼン
チンのユニフォームで一杯。道行くドイツ人サポーターは主にメキシコにエールを(ちゃっかりしてる
なあ)。
ライプツィヒの街角。ドイツの旗がやたら多いのはなぜ?
昼食の後旧市街を見学し、夕方からの試合を「ファン・フェスト(パブリック・ビューイング会場)」で
見るべく、アウグストゥス広場へ足を運ぶが、ついたときにはすでに超満員。入場制限のため、
中に入れなかった人たちと共に、退場ゲートそば(前にはオカマ軍団、後ろはミリタリールックの
マッチョ系、斜め後ろには空き瓶集めのホームレス(※)という、絶好の場所?!)で観戦。
皆左手にビール瓶、右手にドイツ色グッズを持って、「Deutschland!!」「Deutschland!!」と、腹の底から
声を出して応援。
ゴールが決まった時やチャンスになると、どこからともなくドイツ国旗がにょきにょきと(笑)
っつーか画面自体まともに見えやしない…それとも見てやしない?!
前半のゴールが効いて、ドイツにとっては「快勝」というにふさわしいゲーム。
そんなわけで試合終了後の街も、はしゃいだドイツ人で一杯。
街の中にある像も、いつの間にかメキシコのサポーターに服を着せられていたのだが、今度は
ドイツのユニフォームにお色直し。
ベルリンへ戻るべく向かったライプツィヒ中央駅でも、勝利に酔うサポーターが、所構わず「ぷあー」
と応援ラッパを鳴らしまくる、歌う、飲む…ホント、お前らはしゃぎすぎ。
帰りのICEでも、その後のアルゼンチン対メキシコ戦の途中経過を車内放送…友人も、W杯の盛り
上がりがここまでヒドイすごいとは思っていなかったようで、二人で思わず苦笑い。
ライプツィヒでもこうだから、ベルリンのファン・フェストはもっとすごかったのかも(ちなみにベルリン
では約100万人がファンフェストで観戦したそうな)。
…ベルリン中央駅に着いたら、応援に疲れた若い女の子達が、発泡ワインのラッパ飲みを繰り
返していたぞ。
今からこんなんじゃ、優勝したら(負けても)どんな騒ぎになることやら。
※注:ドイツのペットボトル・ビン入りの清涼飲料には、販売価格に保証金が含まれている。対象は
主にビール・カクテルドリンクや炭酸飲料・ミネラルウォーターなどで、販売店に返却すると、ビンの
場合は8セント(=約12円)、ペットボトルは25セント(=約36円)が戻ってくるしくみ。
そんなわけで、持ち帰らずに捨ててあるビンやペットを回収して、換金する人間(主に失業者や
ホームレス)がイベント会場には必ず出現する。
結構儲かるらしく、一日で200ユーロ(=約28800円)稼ぐ人もいるそうな。そんなおっちゃんの成果を
知りたい人はこちらをどうぞ(ちょっと汚いぞ)。
23.06.06
サヨナラの代わりに[ベルリン・ドイツの話題]
W杯期間中、国中操状態になっているドイツへ、友人が来てくれた。
22日、彼女と日本対ブラジル戦のパブリック・ビューイングへ。会場はAdidas world of football。
連邦議会前にアディダスがこしらえた、オリンピックスタジアムのミニ版。
ここでもセキュリティ・チェックは念入りに。ペットボトルは持ち込み不可。
場内へ足を踏み入れると、いたるところに選手の看板が。シュートコーナーや、サッカーのミニ
ゲームのコーナーもあって、そこで楽しんでいる人もいれば、アディダスショップで買い物を楽しむ
人も。
こうやって見ているとサッカーの殿堂でも気取っているのでは、とつい穿った見方をしたくなるけど、
でも多分そうだろう。
定員1万人ということだったけど、意外に小さい印象。こぢんまりとしていていい感じ。
試合開始時は空席が目立ったものの、時が経つにつれ、入場者も増えてきた。
主に目立ったのはやはりブラジルのカラーを身につけた人。W杯が始まってからやたら目に付く
ようになったけれど、どこから湧いてくるんだ?と言いたくなるくらい、どこにでもいる。そして大抵
集団で陣取っているから、結束している感じが良く伝わる。
時折日本のユニフォームを着た日本人もみかけるが、個人個人で応援に来た、という感じなので
少し寂しい。ま、ホントのスタジアムじゃないから仕方ないけど。あとはどちらかのユニフォームを
着たドイツ人(とその他)、観光客然とした、ニュートラルな方々。
試合そのものの結果については、今更私がどうこう言っても仕方ないのだけど、とにかく前半終了
間際までは、本当に緊張感のある立派な試合だったと思う。この前のドイツとの親善試合を思い出
させるような。
丁度前に座っていたのがブラジル人4人組(うち2人はつがい)だったのだけど、玉田のシュート
直後に彼氏の方がこちらを振り返り、拍手をしてくれたのは決してお世辞ではないと思う。
ロナウドが同点ゴールを決めた時、こちらを振り返った時にはお返しにと、こちらも拍手をしてやった
のだが…ただこいつ、その後の得点にはこちらの様子を伺うこともなくなってしまった。勝者の余裕を
見せ付けるべく(?!)、最後の方にはエネルギーをおねーちゃんとのいちゃいちゃに費やしており、
応援する気ゼロと言った感じ…。
試合終了後、おもむろに立ち上がった彼氏が、友人に話しかけた。ちょっとしたやり取りの後、彼は
私達に向かって「サヨナラ」と言った。
後から友人にやりとりについて尋ねると、日本語の「Good bye」を教えてくれと言われたそうな。
…くっそー、「サヨナラ」の代わりになんか卑猥な言葉でも教えてやればよかった(おい)。
20.06.06
売れない理由[ベルリン・ドイツの話題,気になるグッズ]
ドイツのeBayでもやはりWMコーナーというのがある(ドイツ語ではワールドカップのことを
"Welt Meisterschaft"といい、その頭文字をとって「ヴェー・エム」と言います)。
以前紹介した各国チームのユニフォームを着たBuddy Bearsもオークションに掛けられていたが、
なかなか好評だったようだし、…まあ、要するにeBayでもWM関連グッズのコーナーは盛況。
…と思っていたら、そうではないという。eBayに売りに出したが、一向に売れる気配のないWMグッズ
があるという(もしかしてゴレオ?…そんなことを言っちゃあいけません!)。
ブランデンブルク州が先週の金曜日、ある看板を出品した。同州がFIFAから譲り受けたもので、
当然FIFA公認の品物。今回の大会モットーがドイツ語("Die Welt zu Gast bei Freunden")、英語
("A Time to make friends")で書かれているものを、それぞれ一枚ずつ出品。
サイズは高さ3m×幅3,6mで重さ150キロで、オークションで得た収益は、人権擁護団体の支援に
充てられるとの事。

散歩の途中で発見。
看板ではないし、文章も違うけど、こんな感じのものがドイツ国内のアウトバーン沿いにあちこち
立ってます。

こんなの。
オークション開始の金曜日、州の環境整備相(…と言えばいいのかInfrastrukturminister)は、自信
満々で「ファンの人にとっては何ものにもかえがたい、W杯の思い出の品になるに違いありません」
なんて言っていたものの、現在(20日)に至るまで入札者ゼロ!
即決価格は1000ユーロなのだが、スタート価格の500ユーロにも入札がない状態が、かれこれ
5日も続いている(スクリーンショット)。
これについては担当の秘書官も困った様子。「もしこのまま売れ残ったら?」との質問に、最悪
処分する可能性もある事を伺わせるような発言をしたそうな。FIFAからもらったものなので、あとは
こちらが好きにすればいい、という考えの様子。他の州もeBayへの出品を検討しているらしいし、
しばらくは同じような看板の出品ラッシュが続くのかも知れないが、そろそろあちこちでW杯関連
グッズの値引き合戦が始まっていることだし、もうちょっと安い値段から始めてもいいんじゃないか?
それから落札後の取引についても良くみると「配送せず」になっている…要は自分で取りに来いと。
150キロもある看板を、わざわざ取りに行くなんてイヤだ(配送の人も嫌がるか)。
あとこんなもの落札してどこに置くねん?という疑問もアリ。
入札がないという事は、国旗をつけた車を走らせて「WM!WM!」と浮かれてるドイツ人も、まだまだ
正気なのかなあ…なんて。
補足:日本でも自治体によるオークションへの出品が増えているけど、これはドイツでも盛んな様。
最近の例では、シュレースヴィヒ・ホルシュタインの州警察が、不要になったパトロール用ボートを
200万円程で売ったり、連邦軍も野営用ベッドなどの備品をちょくちょく出品しているとか。
おまけ。ちょっと哀愁の漂うゴレオの背中。
W杯が始まってから、ドイツ国内のテレビでも急に見かけなくなったけど、一体どこへ行ったんだ?!
19.06.06
これはゴレオです[ドイツ語・気になる表現,ベルリン・ドイツの話題]
20日はドイツ対エクアドルがベルリンで行われる予定。今日からまた黄色いTシャツが増えてきた
けれど、数じゃやっぱりドイツに負けてる感じ。
W杯期間中は、大抵どこの新聞も別刷りでW杯特集の紙面を組んでいる様だが、家でとっている
新聞も例に漏れず、毎日の試合結果やパブリック・ビューイングの雰囲気、裏方の苦労などを
取り上げ、雰囲気を盛り上げるのに一役買っている(と思う)。
そんな中、エクアドル戦を控え、「ミニ会話」のコーナーが登場。エクアドルの公用語、スペイン語で
話しかけて、仲良くなろう!とか書いてあるのだが、例文に思わず苦笑い。
・Esto no es un cuy. Esto es Goleo. (=Das ist kein Meerschweinchen. Das ist Goleo.)
「これはモルモットではありません。これはゴレオです。」
モルモット

ゴレオ
…そんなもん一目瞭然やがな。
他にも「高地でのトレーニング?そんじゃあテレビ塔でやりなよ」(高地でしか活躍できないと
言われているそうな)とか「バスに乗るときは屋根に乗っちゃだめだよ!」(エクアドルには
屋根の上に乗れる列車があるらしい)なんて、「単にケンカ売ってるだけじゃねーの?」とか「お前ら
ホントは仲良くする気無いだろ」と思ったりするのだが、それともひょっとしてこれが"粋でいなせな
ベルリンっ子"のジョーク?!
※おまけ
「ミニ会話」のコーナーにはシュヴァーベン(ドイツ代表監督、クリンスマンの出身地)の言葉も紹介
されていたのでメモ。
・Mir hend koi Angscht vor koim Gegna. (=Wir haben keine Angst vor keinem Gegener.)
・Des isch doch zom uf dr Sau davozlaufa. (=Das ist doch zum Haare raufen.)
いやもう、全然違うわ(笑)…まあ音読するとそれっぽく聞こえもしますが。
も一つおまけ(?!)
ぬいぐるみだと意外と可愛いゴレオ。
18.06.06
歴史解体ショー[ベルリン・ドイツの話題]
テレビ塔を目指し、ウンター・デン・リンデンをぶらぶら歩いていくと、シュプレー川にさしかかろうかと
いう所で、異様な鉄骨が姿をあらわしてくる。
左側はベルリン大聖堂、真ん中にはテレビ塔。そして右側の骨組だらけの建物が旧東ドイツ時代の
遺物、共和国宮殿。
共和国宮殿は戦後旧東ドイツが建設したもので、もともとはプロイセン王、ドイツ皇帝の城が建って
いたそうだ。戦後、旧東ドイツ政府はプロイセンとドイツ帝国の記憶を必死に消し去ろうとしたが、
1950年にこの城の取り壊しを決定。跡地には「共和国宮殿」が建設されることになった。
共和国宮殿は1976年に完成したが、国民議会場以外にもボーリング場や劇場、カフェやレストラン
などが入ったため、いつも大盛況だったそうな。外見は琥珀色のガラスで覆われた、長方形の
実にシンプルな建物だったが、足を一歩踏み入れるとおびただしい数のシャンデリアがつるされて
おり、外とのギャップもすごかったらしい。当時最高指導者だったホーネッカーの名前から「エーリヒ
のランプ屋さん」というあだ名も付けられたとか。
ちなみに当時の写真で宮殿内部を見学できるサイトはこちら。
ドイツ統一直後は、共和国宮殿をを文化的遺産として残していく方向で検討されていたが、1990年
になって、建物に大量のアスベストが使用されていた事が判明し、結局閉鎖せざるを得なくなって
しまった。その後、2002年に連邦議会が共和国宮殿の取り壊しと、かつてのベルリン王宮の再建を
決定(っつーかベルリン超財政難なんですけど)。
なんでベルリン王宮の再建なのかはいろいろな「大人の事情」があるんだろうけど、ちょっと受けた
のは
ベルリンは砂地なうえ、宮殿は美術館島の橋のたもとにある。共和国宮殿が取り壊されて更地のままだと、反対側のベルリン大聖堂に地盤沈下のおそれがある
…という言い訳(笑)。そんじゃアスベストだけ取り除いて、なんとか修復すりゃあいいのに、なんて
思っちゃうぞ。そっちの方が一度更地にするより「重い」し。共和国宮殿の解体はやはり「大人の
事情」なんだろうか。
取り壊しの決まった宮殿は急に人々の注目を集めるようになり、2004年には「Volkspalast」という
プロジェクトが始動、十数年の「空き家」状態から、展覧会やイベント会場として再び賑わいを取り
戻したそうな。(ここらへんのことについてはこちらをどうぞ)
取り壊しの撤回を求める運動も起きたとはいえ、決定事項は決定事項。当初の予定だった2005年秋
からは大幅に遅れたが、2006年2月から解体作業は開始されている。
4月の5日には、この共和国宮殿の前に見物台も登場し、ちょっとした「歴史解体ショー」(?!)が
楽しめるようになった。
さあさお立会い。
これは5月の初め頃。まだ側面にはガラスが残っていました。
これは先日撮影したもの。ガンガンやってます。
…そんなわけで解体作業は順調に進んでいるのだが、いざ人々の前から姿を消すとなると、途端に
それがいとおしく思えてきたりするもので(笑)、在りし日の宮殿の姿よもう一度…という人には
たまらないグッズも登場。
正面から写してみましたが、これはブロックメモ。(全体の写真はこちらでどうぞ)
他にも宮殿の外観と内部の写真をそれぞれデジタル処理し、ポスターに仕上げたり(商品については
こちら)、はたまたペーパークラフトになったり(他にもテレビ塔やらカフェ・モスクワなんかもアリ。
詳しくはこちらでご覧下さい)。
これらのグッズでかつての姿を惜しみつつ解体ショーを楽しむというのも、まあ一興かな(?!)
ちなみに解体作業が終了するのは2007年の4月頃の予定。それまではちょくちょくカメラに収めて
いこうかとも思っています。
※参考:かつての共和国宮殿の写真を集めたサイトはこちら。
15.06.06
黄色いベルリン[ベルリン・ドイツの話題]
W杯も始まって、すっかりサッカー一色のドイツ。レストランでも、テレビ中継をしている所と、
していないところの客の差がはっきり(笑)。テラスにテレビを持ってきているお店も沢山ある。
街を歩く観光客も、これまでよりも「サッカーモード」なのが良く分かる。旅行ガイド片手にうろうろ
している人の半分位は、ユニフォームやチームカラーを思わせるシャツなんかを身に纏っている。
8日までは毎晩、パブリックビューイングのオープニングイベントとかなんとか言って、どこから
ともなく花火の音が聞こえてきていたのが、9日からは、どこからともなく絶叫が聞こえるように
なった。一本のシュートに、ドイツ中が(世界中?)一喜一憂しているのを実感。
量販店で買い物をしていると、得点の度に場内放送が流れるし、地下鉄に乗っていても途中経過を
放送してくれる…なんだか4年前の盛り上がりを軽く超えている。毎日サッカー。寝ても醒めても
サッカー。こんな盛り上がりが一ヶ月続くなんて…息切れしないんだろうか?!
アレクサンダー広場に面した専門店街にもアディダスショップが。天井にもご注目。
さてそんな中、ここ最近のベルリンでは「黄色」が目立つ。開幕直後、街中にはブラジル色(黄色と
緑)のTシャツを着た人がわんさかいた。
とにかくあふれているのだ、黄色が。ブラジル人じゃなさそうな人も着ているので、おや?と思って
いたが、やはり全出場チームの中ではドイツに次いで人気。その上13日にベルリンでブラジル対
クロアチア戦があったから、余計増えていたんだろう。さすが、飛行機をチャーターして応援に
駆けつけるだけの事はあるわ。
昼間、友人とお茶した後、ふらふらとクーダムと呼ばれる界隈を歩いていた。
この通りは旧西側にあって、冷戦時代は東側に向けての「ショーウィンドウ」の役割を果たしていた…
なんてよく説明されるけれど、正直物欲を刺激するようなものはあまり見当たらない(失礼)。
クーダムのシンボル、カイザー・ウィルヘルム記念教会。
ベルリンの中でも一二をあらそうショッピングストリートなので、歩道はいつもいっぱい。W杯期間中
ともなれば、さらに混雑ぶりに拍車がかかる。
…と、気がついたのだが、視界がやたら「黄色い」。
おっかし~な。ブラジル戦は終わったのになあ、なんて思って良く見ると、スウェーデンの国旗
(明るい青に黄色いクロス)をマント代わりにしているのがいるじゃないか。で、あわてて手元にあった
新聞で確認すると、第三試合のスウェーデン対パラグアイがベルリンで行われる事が判明。
なるほど。なぜかベルリンは黄色いユニフォームと縁があるらしい。
地下鉄の駅前に集合するファンの様子。まっ黄っ黄。
ちなみに次にベルリンで行われるのは、20日のドイツ対エクアドル戦…今度はさすがにまっ黄っ黄
にはならない(ありえない)だろうけど、なったら面白いなあ、なんて思ってみたり。
ところでスウェーデンのチーム。試合前日(14日)、クーダムに宿を取ったのは良いものの、良く
眠れなかったらしい。というのもその日行われたドイツ対ポーランド戦でドイツが勝利し、興奮した
ファンが大声を上げ、クラクションを鳴らしまくってクーダムを疾走しまくるもんだからいい迷惑(笑)
スウェーデンのチームにちょっぴり同情…でも勝ったからいいよね。
27.05.06
宴のあとの恐怖[ベルリン・ドイツの話題]
昨日書いたように、中央駅のオープニングイベントがあったので、夜、相方と中央駅まで行って
きました。花火とレーザーと駅のライトアップで見せるショーといった趣で、それなりに面白かったの
ですが、帰宅時、車の渋滞を縫うように走る救急車が2台3台…こんな日に急病になるなんて大変
だなあ、などと思っているとそのうちますます増えてきたではないですか。
何事かと思ったら、16歳の少年による通り魔事件!
普段から現場付近を行き来する事が多いので、ただただ驚きです。
危険なのはネオナチだけじゃなく、人の集まるところには危険なんだという認識が必要なのかなあ。
ちなみにこの事件は、16歳の少年が見物に訪れていた人々をナイフで無差別に刺していき、28人
の重軽傷者を出したもの。犯人は以前軽犯罪の前科があり、犯行当時は相当酔っぱらっていた
様子。
現在では被害にあった人々は全員危険な状態からは脱したものの、今日になって新たに判明した
事実が新たな恐怖を呼んでいます。
…なんと警察の記者会見で、被害者のうちの一人がHIVウイルスに感染していたことが明らかに。
被害にあった28人は無差別に刺されており、その順番もはっきり分からないし、救助にあたった
人にも感染の可能性があるとのこと。
被害にあった人にとっては楽しい夜が一転、思い出すのもつらい経験と、見えない恐怖に苛まれる
ようになってしまうとは…気の毒というにはあまりにもひどすぎるわ。
26.05.06
ベルリン散歩(その1)[ベルリン・ドイツの話題,散歩]
先日ぶらぶら散歩したときの写真から、いくつかを。
本日オープンしたばかりのベルリン中央駅。ヨーロッパ最大の駅なんだとか。
…そしてシュプレー川をはさんで向かいの広場には、大きなサッカーシューズ。
これは「Land of Ideas」の企画。
ドイツが世界に誇る発明や、技術・文化をオブジェで表現しており、現在ベルリンの中心6ヶ所で
展示されています。「Walk of Ideas」と銘打って、全6点のオブジェを見学できるようなウォーキング
コースも紹介されているので、天気のよい日にはオススメです。他の5点も写真を撮ってきたので
後日紹介しますね。
W杯を目前に控え、街中どこへいってもサッカーボールを見かけるのですが、ベルリンの意気込みは
ここにもあらわれています。統一後のベルリンのシンボル、アレクサンダー広場のテレビ塔。
私がベルリンに到着した頃は、まだ雪も残っていて、テレビ塔のサッカーボール模様もまだ上半分
だけでしたが、それも5月の初めに完成。街を歩いていると、建物の間からテレビ塔のサッカーボール
が見えて、ちょっとわくわくしてきます。
日本代表もドイツに向けて出発したとのことで、「いよいよだわ~!!」という気分。
ちょっと週末から趣味と実益を兼ねて(?!)ボンへ行ってきます☆
19.05.06
行ってはいけない場所がある?![ベルリン・ドイツの話題,雑感]
先日、政府の元報道官ハイエ氏がW杯期間中やってくる旅行者について、ラジオでこんなことを
言った。
「ブランデンブルク州や他の中小都市の中には、肌の色の違う人が立ち入るのを避けた方が良い
所がある。(もし立ち入れば)生きてかえってこられないこともありうる」
この発言に対して、当然さまざまな方面から反応はあったものの、真っ向から否定する声は少ない
…そんな空気が今のドイツにはある。
ベルリンから程近いポツダムで、2人組のドイツ人が黒人男性に重傷を負わせるという事件が発生
したのはイースターの頃。被害者の男性はドイツ国籍をもっており、長年ポツダムで生活をし、
一時はドイツ人女性と結婚、彼女との間には子供もいたという。
襲撃の際、被害者は携帯電話で元妻に助けを求めた。残念ながら彼女は応答せず留守番電話へ
繋がったが、そこに襲撃の様子が録音されていた。「このクソ黒人!」公開された音声に、人々は
ショックを受けた。あまりにあからさまな差別の言葉に、「犯人はネオナチ系」との推測が。
これに異を唱えた政治家もいたが、かえって反発を招くという事態に陥った。
被害者は襲撃時に受けたダメージがひどく昏睡状態。彼のプロフィールが明るみになり、周囲の
人々が彼の人となりについて語る。「いつも明るくて、気の良い奴だった」「また一緒にサッカーを
したい」…そして新聞・雑誌は書く。「彼だってドイツ人なのに。ただ肌の色が違うだけなのに」。
間もなく2人の若者が容疑者として身柄を拘束されたが、二人ともネオナチの熱心な活動家という
わけでもなく、外国人に対する敵意が直接原因になったとは言いがたい。
当時被害者は相当酔っていたとの報道もあり、逮捕された2人のドイツ人との間で揉め事が起き、
それがエスカレートしたのではないか、との見方もある。
見え隠れするのは「よそ者」に対する感情。澱のように溜まった苛立ちと戸惑いは、何かがあると
爆発する。そしてそれは普段都会にいると、いろんなものに隠されて見えない。
ドイツ人にとっては普通の場所でも、外国人にはそぐわない場所というのは、どうしても存在する。
どんなに政治家や地元の住人が否定しようとも、何となく察知する不穏な空気。地元のドイツ人には
分かる訳がない。好奇の視線(少なくとも好意ではない)…そんなものはドイツ人よりも外国人の方が
よく分かっている。増幅される「異物」への感情。問題は国籍なんかじゃない。肌の色、見た目。
ひと目見ただけで、そいつは書類上はドイツ人なんてわかるもんか。
ネオナチにとってもW杯期間中は、注目を集める絶好の機会(注)。もちろん、そんな存在はごく
わずかで、自分の住む地域にそんな評判が立つのを心が痛む思いでみている人々も多い。
…ただ、あまりにもその存在が危険なだけだ。
アフリカ評議会はW杯期間中、同圏出身者が近寄らない方が良い地域や場所(主にベルリン東部と
旧東ドイツ圏)をまとめ、いわゆる"No-Go-Areas"として、近日中に公開、注意を呼びかけるつもり
だという。
それを「過剰反応だ」と一笑に付すことが出来ようか?よほどの楽天家でもない限り厳しいんじゃ
ないか?
(注):現在ネオナチがW杯期間中に計画しているデモは3件。フランクフルトでのイラン-ポルトガル
戦(6月17日)、ゲルゼンキルヒェン(6月10日)、ライプツィヒでのイラン-アンゴラ戦(詳細は未定)
イラン戦が関わっているのは、昨年アフマディネジャド大統領がホロコーストを否定する発言を
したからで、ネオナチは彼の発言を歓迎している。
(5月22日の追記)
…とまで書いたところで保存しておいたら、なんとこの週末中にまたネオナチ系と見られる人物に
よる暴力事件が発生。今度の被害者はクルド系でドイツ国籍を持つ男性、しかもPDSという左翼政党
の州議会議員だったことから更に議論はヒートアップ。
特にイメージ悪化を恐れる旧東側の各州は反論を試みようとしているものの、22日に憲法擁護庁
が発表したネオナチ系による暴力事件のデータ(※)によって、この状況を直視せざるを得なくなって
しまっている。
各新聞は英語版の旅行ガイドを引き合いに出してきては、「外国人にとって危険な場所は以前から
あった」と、そこで指摘されているベルリン内の地区を紹介している(■)。…でも何もこれは今更
始まったことじゃないし、観光客にとって行かない方が良い場所があるのも、ドイツだけじゃない
だろうと思うのだけど。
どこが外国人にとって危ないかなんて、判断を下せるのは政治家でもなく、地元民でもなく、外国人
自身の経験や本能的な勘に頼るしかない。
事前に出来る自己防衛のための知識として"No-Go-Areas"、私はアリだと思うけど(とはいえ、観光客
はともかく、そこで生活する外国人の身が危険という状況が日常なのは、さすがにマズイと思う)。
W杯開催を3週間後に控え、なんだか怪しい雲行きですが、このまま能天気なお祭り気分で本番を
迎えるよりも、ドイツにはやはりリスクがあると言うことと、外国人にとってはどこへ行くにしても危険な
場所と時間帯があることを認識しておくのは良かったのではないのか、と思ってみたり。
ちなみにベルリンで発生したネオナチ系による事件をまとめ、注意を呼びかけているサイトはこちら
(残念ながら英語はナシ)。
(※)2005年に各州で発生した、ネオナチ系による暴力事件(人口10万人あたり):太字は旧東独
4,29 ザクセン=アンハルト
3,78 ブランデンブルク
2,25 テューリンゲン
2,07 ザクセン
1,94 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン
1,63 メクレンブルク=フォアポンメルン
1,49 ニーダーザクセン
1,42 ベルリン/ザールラント
1,36 ブレーメン
1,15 ハンブルク
0,67 ノルトライン=ウェストファーレン
0,66 バーデン=ヴュルテンベルク
0,62 バイエルン
0,59 ラインラント=プファルツ
0,41 ヘッセン
ブランデンブルク州とベルリン州は前年にくらべ微減しているものの、その他の地域では増加。
(■)ドイツ鉄道 Lichtenberg駅 / S-バーン Schöneweide駅, Ostkreuz駅 / Friedrichshain地区内、
トラムM10の停留所。これらはすべて旧東ベルリン側にあります。
17.05.06
クマ対クマ[ベルリン・ドイツの話題]
5月に入ってから、フリードリヒシュトラーセ駅の構内にこんなものが出現。
ベルリン市のマークにはクマがあしらわれている。クマを意味する「ベア」からベルリンになったから
という理由なんだろうけど、街のいたるところにBuddy Bearと呼ばれるクマさんが飾られていて、
我々の眼を楽しませてくれます。
カリーヴルストに次いで、ベルリン名物の地位を確保しているBuddy Bearですが、観光地は当然、
一般住宅の中庭にもドカーンと飾ってあったりするので(実は隣の家にもある)、一体いくつの
Buddy Bearがベルリンにいるのかはナゾ。
昨年の「日本におけるドイツ年」では、六本木ヒルズで展示も行われましたが、今回はW杯にちなみ
各国代表のユニフォームに身を包んでの登場。
当然のことながら、日本のユニフォームを着たクマを捜してみます…と、いた!左端に見える青い
ユニフォームは背番号7!!…っつー事は、中田(英)選手?!
反対から見ると、かろうじて日の丸が見えました。チェーンがあり(※)、あまり近づいて撮れなかった
のが残念…正面からの写真は撮れませんでした。
良く見ると、一体一体表情や髪型が違っていて面白いので、じっくり見るのも楽しいかも(とはいえ
中田選手とは似ても似つかぬクマでしたがね)。
全32体のクマの写真はこちら。それぞれのクマの写真をクリックすると拡大されます(正面・背中の
両方とも見る事が出来ます)。
展示は7月10日までの予定で、このクマさんたちはドイツeBayにてオークションにかけられるそうな
(期間は6月8日~18日の予定ですので興味のある方はどうぞ)。
また、W杯バージョンのミニチュアやキーホルダーも販売されています(残念ながら日本代表の
ユニフォームは着ていませんが…)。興味のある方はこちら(英語)へどうぞ(代金のうち、1ユーロ
はユニセフに寄付されることになっています)。
※先日再び駅構内に行ってみたところ、クマのまわりには柵が張り巡らされていました。間近での
撮影はもうあきらめるしかないかなあ…。
12.05.06
W杯トロフィー on Tour[ベルリン・ドイツの話題]
W杯開幕まで1ヶ月を切って、猫も杓子もサッカー…といったような光景が街中には広がっている。
前回の日韓共催のW杯でもここまですごくはなかったよね、というくらいの盛り上がり。
洗剤買ったらおまけに付いてくるのはサッカーボールのデザインのマグネットとか、雑誌のお試し
購読を頼んだらオマケにサッカーボールクッションとか、挙句の果てには香りつきキャンドルの
器がサッカーボールの模様とか、サッカーボール模様をプリントしたトイレットペーパーまであって
(しかも「期間限定!!」とか書いてある)、ここまで行くと趣味が悪いとしか思えないんだけど、まあ
めったに訪れないチャンスだし、なんでも売っちゃおうと言うことなのね。
と、ちょっと冷たい視線をドラッグストアの商品棚や新聞の広告に送っていたのだが、さすがに
W杯のトロフィーがベルリンにやってくると聞いては、ちょっと見たくなってしまって、…ええ、行って
きましたよ。
場所はベルリンのアレクサンダー広場。丁度赤いベルリン市庁舎の前に、FIFAスポンサー関連の
ブースが集まって、イベントのようなことをやらかしていた。平日の昼間だからか、どこも閑散(笑)
…で、これがW杯トロフィーの展示コーナー。
「Tickets」と書いていますが、入場無料。入場券代わりのカードをくれました。
定員制で、まず入ったのは映画館のようなスペース。前には小学生くらいの団体が、引率の女性と
共に座っている。そこへ司会の姉ちゃんがいきなり現れて説明開始。
「はじめに8分ほどのフィルムをご覧頂きま~す。座席に置いてある3Dメガネ、皆さんきちんと装着
して下さいね~!このフィルムはワールドカップのトロフィーがどうやって誕生したかを描いたもの
です。上映後、皆さんを別室にご案内します…そこにはなんとあのワールドカップのトロフィーが
展示されています!(オオ~と歓声&どよめき)ゆっくりとトロフィーのそばを通って、出口に向かって
下さいね!写真も撮ってもらえます(わ~という喜びの声)そうそう、皆さんにご覧頂く前に注意!!
決してトロフィーには手を触れないで下さい!これはね、優勝したものしか触れる事ができません
(ほーっとため息)。…さあ、いよいよ近づいてきたワールドカップ、このトロフィーを手にするのは?
(ドイツ!!と一斉に声が上がる)」
…なんか観客の反応がいちいち学芸会みたいで面白い。大人も子供もなんだか素直に「わくわく
している」感じが伝わってきて、ほほえましい。
で、実際のフィルムはと言うと、たいしたことなかった。なんか良くわからんが、マグマの中から
人が出てきて、天から降りてきた惑星(のような球体)と合体してトロフィーになった…というような
シロモノで、ほんとに「トロフィーが出来るまで」を期待していた身としては、開いた口がふさがらぬ。
もっとも後半は過去の大会のハイライトや、観客の姿を映していて、大画面で見るとさすがに多少は
感動を覚える。…でも正直3Dの意味が全く感じられないフィルムだった。
さてフィルム上映も終わって、肝心の(?!)W杯のトロフィー見学へ。スタッフに誘導されて、隣の
テントへ移動する。…と奥に見えたのはガードマンに囲まれたW杯トロフィーじゃないか!
なかなか列が進まないな…と思っていると、一人一人、トロフィーとのツーショットをポラロイドカメラ
で撮影をしてくれている。その間もみんな、列の隙間から携帯やカメラをかざしてトロフィー撮影に
余念が無い(私もそうだが)。
タダでさえ黄金色なのに、照明やフラッシュを受けてますます明るく輝くトロフィー。やっぱりカッコ
いいなあ。
そしてようやく私の番。警備役のおじさんが「触っちゃダメ。手は体の横。」と注意。まあ、要するに
トロフィーの横で"気をつけ"をした状態で記念撮影しろと(笑)
カメラマンからポラロイドを受け取って、入場の際にもらったカードにはさむ(フォトフレームのように
なっていた)。段々と画像が浮き上がってくる。トロフィーとツーショット。
前回のW杯、東京にはいたけれど、自分としては普通の盛り上がり方だった。
…けれど、この街にいるとなんだかワールドカップがものすごく楽しみに思えてきた。
※ちなみに今後のトロフィーのツアー日程です。お近くの方、興味のある方はどうぞ。
16日 マンハイム
18日 トリアー
20日 ケルン
22日 ザールブリュッケン
24日 カッセル
26日 ハンブルク
26.04.06
ラブ・パレードはどこへ行く[ベルリン・ドイツの話題]
ネットと電話の工事。
ケーブルの工事とモデムのインストールは終わったにもかかわらず、ログイン出来ず。
工事に来たおじさん達が再三試みるも、つながらず、カスタマーセンターに問い合わせてみた所、
回線がオープンになるまで1日はかかるとのこと。。。やっぱり「その日のうちに」という淡い希望は
打ち砕かれたのでした。
ドイツでは、何事も一日で終わったためしがない…頭では分かっているけど、またしても。
ところでベルリンの夏の名物(だった)「ラブ・パレード」。
2003年に開催して以来中止が続いていたが、今年は7月15日に開催が決定(公式サイト)。
「ラブ・パレード」再開については、今朝「Berliner Zeitung」でも報じていたけれど、記事を読む限り
「見切り発車」的な印象は否めない…内容を大まかに紹介。
「ラブ・パレード」の提唱者Dr.Motteは今回の開催について、「内容に関しても、運営面でも一切
タッチしない」と明言。7月15日にはイベント自体にも参加しないとの事。
運営元であるLove Parade GmbHの最大のスポンサーは、フィットネス会社McFit。この経営者、
シャラー氏は実質的に現在のLove Parade GmbHのオーナーも務めていて、どうやら彼と代表
マウエ氏の描く「ラブ・パレード」のコンセプトに、Dr.Motteが反発した様子。
Dr.Motteは「エレクトロ・ダンスミュージックが文化的な進化を遂げていくのを表現したかった」が、
いまでは焦点が黄色いバナナに移ってしまったという(黄色いバナナはMcFitのトレードマーク)。
パレードはもはや宣伝のためのイベントになってしまったというわけだ。
パレードを宣伝の手段として活用するMcFit側の姿勢にDr.Motteは納得できなかった様子で、4月
24日から公式サイト上で行われているフロートの人気投票にも、「理解できない」といった反応を
示した。420の候補のうち、支持を集めた40のフロートが当日パレードに参加できるとして投票が
行われているが(※)、これについて運営側はラブ・パレードのイメージアップをはかり、「イベント
運営の透明性と参加者のニーズに応える事、その両方が必要」と答えている。
その上で運営側、マウエ氏はこれまでとは違う点をいくつか挙げた。
・これまでのテクノ・オンリーから、もっと幅の広いエレクトロ・ダンスミュージックへ
・フロートの費用はスポンサーによって支援される(その代わりスポンサーは従来よりデカイ広告を
フロートに付けても良いことになった)
・新しく10のステージを導入し、そこではアンダーグラウンドや若手のDJがプレイできるようにする
ベルリンのバー・クラブなどからなる団体、CLUB COMISSIONでも、反応は2つに分かれている。
とりあえず「動き」があったから良かったじゃないか、という人もいれば、今回のイベントが短期間の
うちに成功するとは思えないという人も。
いずれにせよ大部分は今年一回きりのイベントになってしまうことを危惧している。「もしそうなったら
ただのギャグになっちゃうからね」
マウエ氏によれば目下のところ、充分なスポンサーを確保できるとしているが、具体的な団体名や
予算については言及を避けた。また、「万が一確保できなかったとしても、ラブ・パレードは開催
する」と発言。その場合は経営者のシャラー氏が出資することになるだろうという見方を示した。
しかしマウエ氏は「今後もラブ・パレードを継続できるか否かは、今年黒字を出すことが条件」
と言っており、充分なスポンサーが得られない場合は、今回限りの開催で終わることもあり得る。
地元放送局rbbも早々と「ラブパレードの中継はしない」という方針を打ち出したことだし、今年は
どうなることやら。
※5月16日現在、公式サイトではフロートの人気投票の結果が発表されていますが、紹介されて
いるのは35台。残りの5台はメディア・パートナーのためにキープされているとの事。
06.04.06
議会前でW杯観戦[ベルリン・ドイツの話題]
連邦議会の正面に、アディダスがスタジアムを建設するそうな。
ベルリンにある「オリンピック・スタジアム」を33分の1のサイズで再現。


(他のイメージ画はアディダスのプレスリリース(ドイツ語)で見られます)
連邦議会の真ん前に、なんて強気なんだアディダス!!…当然ながら批判も続出。
連邦議会の前は芝生になっていて、夏なんかは日光浴やサッカー、散歩を楽しむ人たちの
憩いの場になっている。
そこにアスファルトを敷いて、小規模とはいえスタジアムを作るのだから、伐採する木も何本か
出てくる(計52本らしい)。「大会終了後は元に戻す」とは言うものの、大丈夫かよ、といった感じ
(ちなみに大会後にもどした芝生は養生するのに一年かかるらしい)。
W杯期間中はパブリック・ビューイングの会場として使われるほか、コンサートなども行われる。
会場自体のキャパは1万人程だが、イベントやワールドカップ全64試合の中継を予定しており、
アディダス側は一日あたりの総入場者は約7万人と予想。
入場料は1ユーロ、座席券は3ユーロの予定なので、W杯のチケットが手に入らなかった人も
ここにくれば何とかなるかも。ちなみにパブリックビューイング用のチケットはすでに発売中。
それにしても議会の正面にスタジアムって…国会議事堂の前に国立競技場って感じ?
なんかすごいわ。テロとかフーリガンとか怖くないのかしら?
フーリガン対策はドイツもいろいろやっているようで、シェンゲン条約の一時停止(国境でのパス
ポートチェックを強化)、ドイツとポーランド警察との合同訓練とかあれこれ聞くのだが、とりわけ
ベルリンではブラジル対クロアチア戦への警戒が厳しい様子。…フーリガンでも、直接スタジアムに
行かず、ファンの集まるイベントなどで騒ぎを起こす奴は必ずいて、そういうタイプには格好の場に
なるのでは?!
…ともあれ何事もなく、たのしいイベント会場として機能することを願っています。
※追記
5月11日現在、パブリックビューイングのチケットの価格は一試合あたり3ユーロ(約440円)。
決勝戦を除いては、どれも席に余裕があるようです。私も日本戦、ここで見ようかな。
29.03.06
Die Weltの新機軸[ベルリン・ドイツの話題]
キオスクへ新聞を買いに行く途中、アジア人の女性がビラ配りをしていたので、また中華かタイ
料理のビラ配りかと思って通り過ぎる。
新聞を持ってキオスクから出た途端、その女性に声をかけられた。「すみません」と、日本語で。
どうやら思いっきり日本人だった様子。なんでも今日ベルリンでコンサートをする日本人女性が
いるという。その為のビラ配りだったそうで、一枚頂く。…結局バタバタして観にいけなかったけど、
その方は冴木杏奈さんというタンゴの歌手さんらしい(ちなみにその時買った新聞にも「今日の
催し」欄で紹介されていました)。
家では新聞を購読していない。というのも大抵の新聞は相方の仕事場にあるらしいので、何だか
勿体ないと思っていたためだ。
その日その日の興味ある見出しで買うことが多かったし、もちろん新聞自体買わないこともある。
…それでも最近は続けて同じ新聞を買うことが多くなってきた。
若者の活字離れが指摘されて久しいが、ここドイツでも同じこと。オマケにドイツの新聞は日刊
なのにページ数が多い。しかも何部にも分かれているから(一般紙の新年号みたいなものが毎日
来ると想像してください)、1紙だけでも読むのに骨が折れる。外国人(私)には更に時間がかかる。
面白いんだけど正直疲れもするし、そもそもあれだけページが多いと持ち歩けない。
そんな中、06年に入って「Die Welt」という老舗新聞が、特に若い世代をターゲットにした新しい新聞、
「WELT KOMPAKT」の発行にのりだした(月-金発行。32ページ建て、タブロイド版)。
ベルリンへ着いてしばらくは地下鉄や電車で移動する事が多く、そのたびにタブロイド版の新聞を
読む人が目に付いた。そもそもドイツでタブロイド版はあまり目に付かないので、何を読んでいる
のか気になっていた(もちろん地元の大衆新聞もあるけどさ)。
そんなときに目に入ったのが「WELT KOMPAKT」の看板。メルケルやブッシュをはじめ、政治家や
有名人の顔をした赤ちゃんのポスターが妙に気になった。…で、近づいてみたら「新創刊」という
ことで、早速買ってみた。
原稿締め切りの時間は午前0時過ぎ(ドイツの新聞はもっと締め切りが早い)な上、値段も50セント
(約75円)!普通の新聞が1ユーロ~1.3ユーロ位する中、これは一般の大衆紙(『ゲン○イ』とか
『夕刊○ジ』みたいなもの)とほぼ同額だったりするのだ。
内容は本家「Die Welt」と比べると、コラムや論説よりも報道重視。事実を淡々と報告する記事が
多い。特集や大きな記事は「Die Welt」と同じだが、中には独自のインタビューなどもあってなか
なか好印象。実際、ターゲットとした若い世代の読者からのウケもいいらしい。
現在の所、発行と定期購読はベルリン・フランクフルト・ハンブルクといった大都市周辺に限られて
いるようだけど、ぜひ軌道に乗せて欲しいと思う。
ちなみにホームページにはPDF版も置いてあり、無料で読めるので(3月29日現在)、興味のある
方は是非どうぞ。
この前街頭で申し込んだ「Berliner Zeitung」やめてこっちにしようかなあ、なんて思うけど、土曜日
に新聞がこないのは何となく寂しいし…。
