tabula rasa

いわば、スクラップブック兼メモのようなもの。
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20.07.06

オスタルギー博物館[ベルリン・ドイツの話題]

先週末の15日、シュプレー河沿いに新たな観光スポットがオープンした。その名もDDR-Museum
(公式サイトはこちら。英語の案内もアリ)。
文字通り、旧東ドイツがテーマで、主に生活文化にスポットを当てたものだ。
ここ数日暑い日が続いているが(ちなみに今日のベルリンは37度もあるらしい)、陽のかたむく頃に
頑張って行ってみた。

ddr1.JPG
看板発見。ベルリン大聖堂から、丁度河をはさんで裏手にひろがるプロムナードにあります。

隣がアジアンレストランで、テラスを出していたものだから、そちらに気を取られ、入り口を通り
過ぎてしまった。
博物館というわりには、あまりにも目立たないたたずまいで多少驚く…なんだかそのレストランに
「間借りしてます」というような風情の入り口だったんだもの。

ddr4.JPG
旧東ドイツといえば「トラバント」。入ってすぐのところに展示されていました。
今やベルリン名物となった歩行者用信号「アンぺルマン」をバックに。

ddr2.JPG
館内もやはり小さめ。一応展示のパネルがPlattenbauと呼ばれる、旧東ドイツ時代の集合住宅を
模したデザインになっている。…そういう風に見えますかね?!

ddr3.JPG
展示パネルは収納式になっていて、取っ手や引き出しを引くたびに、中からいろんなものが顔を
出す。解説もついていて、展示品に触れることも出来る…こんな仕掛けが楽しくて、あちこち引き
出してみる。

ddr5.JPG
一角に設けられたシュタージ(秘密警察)の盗聴セット。ヘッドフォンを当てると、実際に音声が
聞こえてくる。で、何が聞こえるかというと、別コーナーに設けられた居間(別窓)の声。
テレビの音声(ホーネッカーの演説)に混じって、ドアを開け閉めする音や、ボソボソとした話し声が
聞こえてくる。人に聞かれているなんてこれっぽっちも思わない、リラックスした様子が伝わってくる
…なるほど、こういう感じだったのか。

ddr11.JPG
当時のカタログから。

また、旧共産圏ではけっこう盛んだったと言うFKK(日本で言うヌーディスト)文化についても紹介して
あったのには笑ってしまった。…だって、ジオラマまで作ってるんだもん(興味のある人はこちら

全体の印象としては「オスタルギー(注)」博物館。シュタージやドーピングなど、旧共産圏の「負」の
側面については、一現象として紹介・説明しているが、あくまでもおどろおどろしくない程度。
生活文化という点からも、政治からは極力距離を置き、娯楽番組や音楽の視聴が可能だったり、
物品でたどる展示が多い分、わかりやすいという印象を受ける。観光客や「懐かしみたい」人には
テーマパークのノリで楽しめるかも。

ただ、『グッバイ、レーニン!』でも出てきた、ジークムント・イェーン(東西両ドイツではじめての
ドイツ人宇宙飛行士)の紹介がなかったのはなぜだろう。…残念。
それから博物館自体が発行するカタログやパンフが見当たらなかったのも残念な点。今後の展開に
期待したいものです。
W杯開催期間に間に合っていたら、もっと多くの人が来ただろうに、勿体ない。でもオープン間も
ないうちに大量の観光客が来たら、きっと運営上で混乱してたかも…。

ちなみに入場料は5ユーロ。他の施設に比べたら、まあ、割安かな。ベルリン観光の際には、話の
タネにぜひどうぞ☆

(注):オスタルギー(Ostalgie)はドイツ語で「東」をあらわす「Ost(オスト)」とノスタルギー(英語で
言うノスタルジー)をあわせた造語。2003年に公開された映画『グッバイ、レーニン!』がきっかけで
旧東ドイツ時代の生活や商品を懐かしむ動きが活発になり、その現象につけられた名前。

投稿者 contra : 23:37 | コメント (5)

17.07.06

パラパラの伝道師[ベルリン・ドイツの話題]

何気なくテレビのリモコン片手にザッピングをしていたら、「喜」という漢字が目に飛び込んできた。
画面一杯に漢字が映し出されるなんて普通にあることではないので、まぶたをこすって良く見ると、
アジア系の女の子が4人並んで踊っている。なんかのPVらしい。

ようやく耳が音楽を捉えるようになって、聞き取れたのは日本語。しかもこれは日本語ネイティブの
響き。バックに時折琴の音色を散らしている。
何?これは日本人?確かに日本人っぽい顔立ちで、パラパラッぽい振り付け。…ただ、メイクが
ヨーロッパを意識していて、画面の中で踊る4人の目の周りが隈取よろしく塗りたくられているのに
妙な違和感。よくこっちで育ったアジア系の子がやってるメイクだけど(長年培われた美的感覚に
よるものと思われる)、どうやっても「変」。ヨーロッパ人に比べてシンプルな顔なんだから。

鮨が流行っている。ここ10年で「え?生魚食うの?!」という反応もほぼ消えた。
漫画やアニメも結構受けている。ドイツのウィキペディアでも「萌え」はしっかり説明されている。
なんたって若者の間で一番人気のバンドは「Tokio Hotel」だし(でも音楽は一切関係なし)。
「…そこらへんの日本人でもつれてきて、ドイツで流行らせようっていう魂胆?」
そもそも彼女達のターゲットはどの層なんだ?なんて思いながら見ていたら、PVも終了。
グループ名はShanadooというらしい。

後日彼女達の公式サイトを発見。これによるとどうやら日本で「vivace」というグループ名で
活動していた子達を、ドイツでデビューさせたらしい(素人じゃなかったのね、失礼)。
公式サイトを見比べても、全然見分けがつかない…それにしてもメイクでここまで老けるとは。
で、バイオグラフィーの項を見ると、どうやらドイツを皮切りに、今後欧州各国への展開も視野に
入れている様子(ホンマかいな)。

「"パラパラ"とは日本のティーンエージャーに人気のダンス」「ヨーロッパでも子供の"メガ・トレンド"
になるでしょう」…ってなことを書いてあるところをみると、ターゲットはドイツの少年少女で、マンガ、
アニメに次いでパラパラを流行らせたいって事か。

…それにしても、どこかでホッとしている。ティーンエイジャー向けでよかった、と。あれでターゲット
がコドモじゃなかったら卒倒する所だったわ(日本の女の子は小さくて可愛いけど、やっぱりフェロ
モンがない。こっちのセクシー路線のねえちゃんたちが「ケモノ」な分、小動物っぽい印象がするし、
そんな子たちがセクシーポーズをとったりするのはただ痛々しいだけだから)。

ある意味「特殊な使命(パラパラの伝道)」を背負ってドイツまで乗り込んだのだから、それはそれで
頑張って欲しいと思ったり、思わなかったり。

ここのところ更新が滞っていました(特に理由はありませんが、連日の暑さで多少弱っているのは
確かかも。別にW杯で燃え尽きたわけではありません)。
書きかけのエントリもいくつかあったのですが、時期を逸してしまったもの多数…後日ひっそりと
upされているかもしれません。

投稿者 contra : 16:36 | コメント (4)

12.07.06

守備範囲外だけど[雑感]

W杯も無事に終り、すっかり私の生活からサッカーが消えたかと思っていたら、そうでもない。サッカー雑誌も買い、特にドイツ代表の動向からは目を離さなくなっているのは、最近ある人物が気になって仕方ないから。…どうやら惚れたらしい。

2006.jpg
ドイツ代表監督のアシスタント、ヨアヒム・レーヴ氏。

カリフォルニアに居を構え、留守がちなクリンスマンに代わって記者会見に出ているのを、こちらに
来てからずーっと見ていたが、「なんかいっつも哀しそうだよな~」、「クリボーみたいな目つき」と
思っていた。
ところがW杯でドイツ戦の中継を見るようになり、カメラがクリンスマンとのツーショットを頻繁に
映すようになると、黒髪の彼は金髪のクリンスマン監督と好対照をなしていた。背格好も似ていて、
おまけにスポンサーからの衣装提供もあり、いつも殆どお揃い。まるで光と影、陰と陽のように
「いいコンビだなおい」と思っていた。

53168406.JPG

W杯後、ドイツ中がクリンスマンの去就問題で大騒ぎする中、彼の後任がレーヴ氏に決まったと
聞いて思わず喜んでしまったが、それはクリンスマン路線の継続というよりもレーヴ氏をもうちょっと
見ていられるから、というのが正直な理由。…いつの間にか単体でもファンになっていたとは。
ケツあごだし、ラテンやゲルマン系とはまた違う濃い感じ…濃いのは守備範囲外なんだけど。
意外なことに、今までドイツ人(っつーかドイツ国籍保有者)に惚れたことがないので、正直我ながら
びっくり(彼のルーツもまるっきりドイツではなさそうだけど)。
とりあえず、今後のドイツ代表チームの活躍を楽しみにしようと思います。

投稿者 contra : 16:34 | コメント (0)
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