27.05.06
宴のあとの恐怖[ベルリン・ドイツの話題]
昨日書いたように、中央駅のオープニングイベントがあったので、夜、相方と中央駅まで行って
きました。花火とレーザーと駅のライトアップで見せるショーといった趣で、それなりに面白かったの
ですが、帰宅時、車の渋滞を縫うように走る救急車が2台3台…こんな日に急病になるなんて大変
だなあ、などと思っているとそのうちますます増えてきたではないですか。
何事かと思ったら、16歳の少年による通り魔事件!
普段から現場付近を行き来する事が多いので、ただただ驚きです。
危険なのはネオナチだけじゃなく、人の集まるところには危険なんだという認識が必要なのかなあ。
ちなみにこの事件は、16歳の少年が見物に訪れていた人々をナイフで無差別に刺していき、28人
の重軽傷者を出したもの。犯人は以前軽犯罪の前科があり、犯行当時は相当酔っぱらっていた
様子。
現在では被害にあった人々は全員危険な状態からは脱したものの、今日になって新たに判明した
事実が新たな恐怖を呼んでいます。
…なんと警察の記者会見で、被害者のうちの一人がHIVウイルスに感染していたことが明らかに。
被害にあった28人は無差別に刺されており、その順番もはっきり分からないし、救助にあたった
人にも感染の可能性があるとのこと。
被害にあった人にとっては楽しい夜が一転、思い出すのもつらい経験と、見えない恐怖に苛まれる
ようになってしまうとは…気の毒というにはあまりにもひどすぎるわ。
26.05.06
ベルリン散歩(その1)[ベルリン・ドイツの話題,散歩]
先日ぶらぶら散歩したときの写真から、いくつかを。
本日オープンしたばかりのベルリン中央駅。ヨーロッパ最大の駅なんだとか。
…そしてシュプレー川をはさんで向かいの広場には、大きなサッカーシューズ。
これは「Land of Ideas」の企画。
ドイツが世界に誇る発明や、技術・文化をオブジェで表現しており、現在ベルリンの中心6ヶ所で
展示されています。「Walk of Ideas」と銘打って、全6点のオブジェを見学できるようなウォーキング
コースも紹介されているので、天気のよい日にはオススメです。他の5点も写真を撮ってきたので
後日紹介しますね。
W杯を目前に控え、街中どこへいってもサッカーボールを見かけるのですが、ベルリンの意気込みは
ここにもあらわれています。統一後のベルリンのシンボル、アレクサンダー広場のテレビ塔。
私がベルリンに到着した頃は、まだ雪も残っていて、テレビ塔のサッカーボール模様もまだ上半分
だけでしたが、それも5月の初めに完成。街を歩いていると、建物の間からテレビ塔のサッカーボール
が見えて、ちょっとわくわくしてきます。
日本代表もドイツに向けて出発したとのことで、「いよいよだわ~!!」という気分。
ちょっと週末から趣味と実益を兼ねて(?!)ボンへ行ってきます☆
19.05.06
行ってはいけない場所がある?![ベルリン・ドイツの話題,雑感]
先日、政府の元報道官ハイエ氏がW杯期間中やってくる旅行者について、ラジオでこんなことを
言った。
「ブランデンブルク州や他の中小都市の中には、肌の色の違う人が立ち入るのを避けた方が良い
所がある。(もし立ち入れば)生きてかえってこられないこともありうる」
この発言に対して、当然さまざまな方面から反応はあったものの、真っ向から否定する声は少ない
…そんな空気が今のドイツにはある。
ベルリンから程近いポツダムで、2人組のドイツ人が黒人男性に重傷を負わせるという事件が発生
したのはイースターの頃。被害者の男性はドイツ国籍をもっており、長年ポツダムで生活をし、
一時はドイツ人女性と結婚、彼女との間には子供もいたという。
襲撃の際、被害者は携帯電話で元妻に助けを求めた。残念ながら彼女は応答せず留守番電話へ
繋がったが、そこに襲撃の様子が録音されていた。「このクソ黒人!」公開された音声に、人々は
ショックを受けた。あまりにあからさまな差別の言葉に、「犯人はネオナチ系」との推測が。
これに異を唱えた政治家もいたが、かえって反発を招くという事態に陥った。
被害者は襲撃時に受けたダメージがひどく昏睡状態。彼のプロフィールが明るみになり、周囲の
人々が彼の人となりについて語る。「いつも明るくて、気の良い奴だった」「また一緒にサッカーを
したい」…そして新聞・雑誌は書く。「彼だってドイツ人なのに。ただ肌の色が違うだけなのに」。
間もなく2人の若者が容疑者として身柄を拘束されたが、二人ともネオナチの熱心な活動家という
わけでもなく、外国人に対する敵意が直接原因になったとは言いがたい。
当時被害者は相当酔っていたとの報道もあり、逮捕された2人のドイツ人との間で揉め事が起き、
それがエスカレートしたのではないか、との見方もある。
見え隠れするのは「よそ者」に対する感情。澱のように溜まった苛立ちと戸惑いは、何かがあると
爆発する。そしてそれは普段都会にいると、いろんなものに隠されて見えない。
ドイツ人にとっては普通の場所でも、外国人にはそぐわない場所というのは、どうしても存在する。
どんなに政治家や地元の住人が否定しようとも、何となく察知する不穏な空気。地元のドイツ人には
分かる訳がない。好奇の視線(少なくとも好意ではない)…そんなものはドイツ人よりも外国人の方が
よく分かっている。増幅される「異物」への感情。問題は国籍なんかじゃない。肌の色、見た目。
ひと目見ただけで、そいつは書類上はドイツ人なんてわかるもんか。
ネオナチにとってもW杯期間中は、注目を集める絶好の機会(注)。もちろん、そんな存在はごく
わずかで、自分の住む地域にそんな評判が立つのを心が痛む思いでみている人々も多い。
…ただ、あまりにもその存在が危険なだけだ。
アフリカ評議会はW杯期間中、同圏出身者が近寄らない方が良い地域や場所(主にベルリン東部と
旧東ドイツ圏)をまとめ、いわゆる"No-Go-Areas"として、近日中に公開、注意を呼びかけるつもり
だという。
それを「過剰反応だ」と一笑に付すことが出来ようか?よほどの楽天家でもない限り厳しいんじゃ
ないか?
(注):現在ネオナチがW杯期間中に計画しているデモは3件。フランクフルトでのイラン-ポルトガル
戦(6月17日)、ゲルゼンキルヒェン(6月10日)、ライプツィヒでのイラン-アンゴラ戦(詳細は未定)
イラン戦が関わっているのは、昨年アフマディネジャド大統領がホロコーストを否定する発言を
したからで、ネオナチは彼の発言を歓迎している。
(5月22日の追記)
…とまで書いたところで保存しておいたら、なんとこの週末中にまたネオナチ系と見られる人物に
よる暴力事件が発生。今度の被害者はクルド系でドイツ国籍を持つ男性、しかもPDSという左翼政党
の州議会議員だったことから更に議論はヒートアップ。
特にイメージ悪化を恐れる旧東側の各州は反論を試みようとしているものの、22日に憲法擁護庁
が発表したネオナチ系による暴力事件のデータ(※)によって、この状況を直視せざるを得なくなって
しまっている。
各新聞は英語版の旅行ガイドを引き合いに出してきては、「外国人にとって危険な場所は以前から
あった」と、そこで指摘されているベルリン内の地区を紹介している(■)。…でも何もこれは今更
始まったことじゃないし、観光客にとって行かない方が良い場所があるのも、ドイツだけじゃない
だろうと思うのだけど。
どこが外国人にとって危ないかなんて、判断を下せるのは政治家でもなく、地元民でもなく、外国人
自身の経験や本能的な勘に頼るしかない。
事前に出来る自己防衛のための知識として"No-Go-Areas"、私はアリだと思うけど(とはいえ、観光客
はともかく、そこで生活する外国人の身が危険という状況が日常なのは、さすがにマズイと思う)。
W杯開催を3週間後に控え、なんだか怪しい雲行きですが、このまま能天気なお祭り気分で本番を
迎えるよりも、ドイツにはやはりリスクがあると言うことと、外国人にとってはどこへ行くにしても危険な
場所と時間帯があることを認識しておくのは良かったのではないのか、と思ってみたり。
ちなみにベルリンで発生したネオナチ系による事件をまとめ、注意を呼びかけているサイトはこちら
(残念ながら英語はナシ)。
(※)2005年に各州で発生した、ネオナチ系による暴力事件(人口10万人あたり):太字は旧東独
4,29 ザクセン=アンハルト
3,78 ブランデンブルク
2,25 テューリンゲン
2,07 ザクセン
1,94 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン
1,63 メクレンブルク=フォアポンメルン
1,49 ニーダーザクセン
1,42 ベルリン/ザールラント
1,36 ブレーメン
1,15 ハンブルク
0,67 ノルトライン=ウェストファーレン
0,66 バーデン=ヴュルテンベルク
0,62 バイエルン
0,59 ラインラント=プファルツ
0,41 ヘッセン
ブランデンブルク州とベルリン州は前年にくらべ微減しているものの、その他の地域では増加。
(■)ドイツ鉄道 Lichtenberg駅 / S-バーン Schöneweide駅, Ostkreuz駅 / Friedrichshain地区内、
トラムM10の停留所。これらはすべて旧東ベルリン側にあります。
17.05.06
クマ対クマ[ベルリン・ドイツの話題]
5月に入ってから、フリードリヒシュトラーセ駅の構内にこんなものが出現。
ベルリン市のマークにはクマがあしらわれている。クマを意味する「ベア」からベルリンになったから
という理由なんだろうけど、街のいたるところにBuddy Bearと呼ばれるクマさんが飾られていて、
我々の眼を楽しませてくれます。
カリーヴルストに次いで、ベルリン名物の地位を確保しているBuddy Bearですが、観光地は当然、
一般住宅の中庭にもドカーンと飾ってあったりするので(実は隣の家にもある)、一体いくつの
Buddy Bearがベルリンにいるのかはナゾ。
昨年の「日本におけるドイツ年」では、六本木ヒルズで展示も行われましたが、今回はW杯にちなみ
各国代表のユニフォームに身を包んでの登場。
当然のことながら、日本のユニフォームを着たクマを捜してみます…と、いた!左端に見える青い
ユニフォームは背番号7!!…っつー事は、中田(英)選手?!
反対から見ると、かろうじて日の丸が見えました。チェーンがあり(※)、あまり近づいて撮れなかった
のが残念…正面からの写真は撮れませんでした。
良く見ると、一体一体表情や髪型が違っていて面白いので、じっくり見るのも楽しいかも(とはいえ
中田選手とは似ても似つかぬクマでしたがね)。
全32体のクマの写真はこちら。それぞれのクマの写真をクリックすると拡大されます(正面・背中の
両方とも見る事が出来ます)。
展示は7月10日までの予定で、このクマさんたちはドイツeBayにてオークションにかけられるそうな
(期間は6月8日~18日の予定ですので興味のある方はどうぞ)。
また、W杯バージョンのミニチュアやキーホルダーも販売されています(残念ながら日本代表の
ユニフォームは着ていませんが…)。興味のある方はこちら(英語)へどうぞ(代金のうち、1ユーロ
はユニセフに寄付されることになっています)。
※先日再び駅構内に行ってみたところ、クマのまわりには柵が張り巡らされていました。間近での
撮影はもうあきらめるしかないかなあ…。
12.05.06
W杯トロフィー on Tour[ベルリン・ドイツの話題]
W杯開幕まで1ヶ月を切って、猫も杓子もサッカー…といったような光景が街中には広がっている。
前回の日韓共催のW杯でもここまですごくはなかったよね、というくらいの盛り上がり。
洗剤買ったらおまけに付いてくるのはサッカーボールのデザインのマグネットとか、雑誌のお試し
購読を頼んだらオマケにサッカーボールクッションとか、挙句の果てには香りつきキャンドルの
器がサッカーボールの模様とか、サッカーボール模様をプリントしたトイレットペーパーまであって
(しかも「期間限定!!」とか書いてある)、ここまで行くと趣味が悪いとしか思えないんだけど、まあ
めったに訪れないチャンスだし、なんでも売っちゃおうと言うことなのね。
と、ちょっと冷たい視線をドラッグストアの商品棚や新聞の広告に送っていたのだが、さすがに
W杯のトロフィーがベルリンにやってくると聞いては、ちょっと見たくなってしまって、…ええ、行って
きましたよ。
場所はベルリンのアレクサンダー広場。丁度赤いベルリン市庁舎の前に、FIFAスポンサー関連の
ブースが集まって、イベントのようなことをやらかしていた。平日の昼間だからか、どこも閑散(笑)
…で、これがW杯トロフィーの展示コーナー。
「Tickets」と書いていますが、入場無料。入場券代わりのカードをくれました。
定員制で、まず入ったのは映画館のようなスペース。前には小学生くらいの団体が、引率の女性と
共に座っている。そこへ司会の姉ちゃんがいきなり現れて説明開始。
「はじめに8分ほどのフィルムをご覧頂きま~す。座席に置いてある3Dメガネ、皆さんきちんと装着
して下さいね~!このフィルムはワールドカップのトロフィーがどうやって誕生したかを描いたもの
です。上映後、皆さんを別室にご案内します…そこにはなんとあのワールドカップのトロフィーが
展示されています!(オオ~と歓声&どよめき)ゆっくりとトロフィーのそばを通って、出口に向かって
下さいね!写真も撮ってもらえます(わ~という喜びの声)そうそう、皆さんにご覧頂く前に注意!!
決してトロフィーには手を触れないで下さい!これはね、優勝したものしか触れる事ができません
(ほーっとため息)。…さあ、いよいよ近づいてきたワールドカップ、このトロフィーを手にするのは?
(ドイツ!!と一斉に声が上がる)」
…なんか観客の反応がいちいち学芸会みたいで面白い。大人も子供もなんだか素直に「わくわく
している」感じが伝わってきて、ほほえましい。
で、実際のフィルムはと言うと、たいしたことなかった。なんか良くわからんが、マグマの中から
人が出てきて、天から降りてきた惑星(のような球体)と合体してトロフィーになった…というような
シロモノで、ほんとに「トロフィーが出来るまで」を期待していた身としては、開いた口がふさがらぬ。
もっとも後半は過去の大会のハイライトや、観客の姿を映していて、大画面で見るとさすがに多少は
感動を覚える。…でも正直3Dの意味が全く感じられないフィルムだった。
さてフィルム上映も終わって、肝心の(?!)W杯のトロフィー見学へ。スタッフに誘導されて、隣の
テントへ移動する。…と奥に見えたのはガードマンに囲まれたW杯トロフィーじゃないか!
なかなか列が進まないな…と思っていると、一人一人、トロフィーとのツーショットをポラロイドカメラ
で撮影をしてくれている。その間もみんな、列の隙間から携帯やカメラをかざしてトロフィー撮影に
余念が無い(私もそうだが)。
タダでさえ黄金色なのに、照明やフラッシュを受けてますます明るく輝くトロフィー。やっぱりカッコ
いいなあ。
そしてようやく私の番。警備役のおじさんが「触っちゃダメ。手は体の横。」と注意。まあ、要するに
トロフィーの横で"気をつけ"をした状態で記念撮影しろと(笑)
カメラマンからポラロイドを受け取って、入場の際にもらったカードにはさむ(フォトフレームのように
なっていた)。段々と画像が浮き上がってくる。トロフィーとツーショット。
前回のW杯、東京にはいたけれど、自分としては普通の盛り上がり方だった。
…けれど、この街にいるとなんだかワールドカップがものすごく楽しみに思えてきた。
※ちなみに今後のトロフィーのツアー日程です。お近くの方、興味のある方はどうぞ。
16日 マンハイム
18日 トリアー
20日 ケルン
22日 ザールブリュッケン
24日 カッセル
26日 ハンブルク
