29.03.06
Die Weltの新機軸[ベルリン・ドイツの話題]
キオスクへ新聞を買いに行く途中、アジア人の女性がビラ配りをしていたので、また中華かタイ
料理のビラ配りかと思って通り過ぎる。
新聞を持ってキオスクから出た途端、その女性に声をかけられた。「すみません」と、日本語で。
どうやら思いっきり日本人だった様子。なんでも今日ベルリンでコンサートをする日本人女性が
いるという。その為のビラ配りだったそうで、一枚頂く。…結局バタバタして観にいけなかったけど、
その方は冴木杏奈さんというタンゴの歌手さんらしい(ちなみにその時買った新聞にも「今日の
催し」欄で紹介されていました)。
家では新聞を購読していない。というのも大抵の新聞は相方の仕事場にあるらしいので、何だか
勿体ないと思っていたためだ。
その日その日の興味ある見出しで買うことが多かったし、もちろん新聞自体買わないこともある。
…それでも最近は続けて同じ新聞を買うことが多くなってきた。
若者の活字離れが指摘されて久しいが、ここドイツでも同じこと。オマケにドイツの新聞は日刊
なのにページ数が多い。しかも何部にも分かれているから(一般紙の新年号みたいなものが毎日
来ると想像してください)、1紙だけでも読むのに骨が折れる。外国人(私)には更に時間がかかる。
面白いんだけど正直疲れもするし、そもそもあれだけページが多いと持ち歩けない。
そんな中、06年に入って「Die Welt」という老舗新聞が、特に若い世代をターゲットにした新しい新聞、
「WELT KOMPAKT」の発行にのりだした(月-金発行。32ページ建て、タブロイド版)。
ベルリンへ着いてしばらくは地下鉄や電車で移動する事が多く、そのたびにタブロイド版の新聞を
読む人が目に付いた。そもそもドイツでタブロイド版はあまり目に付かないので、何を読んでいる
のか気になっていた(もちろん地元の大衆新聞もあるけどさ)。
そんなときに目に入ったのが「WELT KOMPAKT」の看板。メルケルやブッシュをはじめ、政治家や
有名人の顔をした赤ちゃんのポスターが妙に気になった。…で、近づいてみたら「新創刊」という
ことで、早速買ってみた。
原稿締め切りの時間は午前0時過ぎ(ドイツの新聞はもっと締め切りが早い)な上、値段も50セント
(約75円)!普通の新聞が1ユーロ~1.3ユーロ位する中、これは一般の大衆紙(『ゲン○イ』とか
『夕刊○ジ』みたいなもの)とほぼ同額だったりするのだ。
内容は本家「Die Welt」と比べると、コラムや論説よりも報道重視。事実を淡々と報告する記事が
多い。特集や大きな記事は「Die Welt」と同じだが、中には独自のインタビューなどもあってなか
なか好印象。実際、ターゲットとした若い世代の読者からのウケもいいらしい。
現在の所、発行と定期購読はベルリン・フランクフルト・ハンブルクといった大都市周辺に限られて
いるようだけど、ぜひ軌道に乗せて欲しいと思う。
ちなみにホームページにはPDF版も置いてあり、無料で読めるので(3月29日現在)、興味のある
方は是非どうぞ。
この前街頭で申し込んだ「Berliner Zeitung」やめてこっちにしようかなあ、なんて思うけど、土曜日
に新聞がこないのは何となく寂しいし…。
