10.12.04
ignobleな人々?![読書記録]
カラオケの発明者、井上大佑氏が受賞したとということで、秋口あたりにあちこちの
メディアでこの賞が紹介されていた。カラオケがものすごい発明なのはわかるし、
それが世界で表彰される価値があるということにも、まあ納得。
…しかし、イグ・ノーベル賞って何ぞや?
そう思って手にとったのが『イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!』。
これによると、イグ・ノーベル賞とは「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究に
与えられる」賞。"ignoble(品がない、不名誉な)"と"nobel(ノーベル賞のノーベル)"を
掛け合わせたというだけあって、裏ノーベル賞と呼ばれることもあるんだとか。
審査は"本物の"ノーベル賞受賞者や各分野の専門家に加え、偶然通りがかった人も
参加して行われるらしい(笑)。
第一回のイグ・ノーベル賞授賞式は1991年なので、本家ノーベル賞ほどの伝統は
ないけれど、インパクト大なのは受賞者達の顔ぶれをみると良くわかる。
参考までに挙げてみると…
・古代壁画を落書きと間違えて消してしまったフランスのボーイスカウト
・性交中の男女の生殖器をMRI撮影した医師チーム
・原爆投下50周年を記念し、核実験を行ったフランスのシラク大統領
・ミハイル・ゴルバチョフが反キリストでない確率を算出したエンジニア・数学者
・アポストロフィ保護協会 などなど…。
痛烈な皮肉をこめている場合もあれば、純粋に「やってのけた」業績に対しての称賛
もある。受賞を名誉と思う人もいるし、不名誉だと思う人もいる(…なぜかイグ・ノーベル
賞は、ノーベル賞受賞者からの熱心な支持が多いんだって。面白い)。
どの受賞者も研究や行いの最中には、この賞を受けるなんて思いもしなかっただろう(笑)
意外なことに、日本は英国に次ぐ受賞大国。
過去には「たまごっち」や「バウリンガル」なんかも受賞しているのだそうだ。
一見ignobleに見えるような人たちが、じつは個性と唯一無比の才能のかたまり…。
そしてそこに光が当たることで、皆を笑わせ、そしてちょっぴり考えさせる…。
ノーベル賞もいいけれど、イグ・ノーベル賞もなかなか洒落ていると思う。
ちなみにイグ・ノーベル賞の公式サイトには、歴代の受賞者・
受賞研究の完全紹介や、その後のレポートなども掲載されているとの事。
興味のある方は是非。
僕が好きなのは(いつだったか忘れましたが)象の体表面積を計算する公式をあみだした業績に対して与えられたものですね。
まずそんなものが公式化できることに驚きました。
象の体表面積ですか~…どうやって導き出せるのか知りたい!
それにしても、「そんなのどうやって思いつくんだ!」というようなアイディアと、
ホントにそれを実現してしまう情熱…なんだかとっても素敵ですね。
昔、「人は実現不可能なことは思いつかない」という言葉を
きいたことを思い出しました。

